A級戦犯の国民に対する大罪2005年08月15日 13時18分53秒

 小泉首相が靖国神社を参拝するかどうかで、アジアの近隣諸国に波紋を呼んでいるばかりでなく、国内世論も二分して論争が続いている。大戦中、心ならずも従軍して命を落とされた方々に敬意を表し、不戦の誓いをすることは素晴らしいことだと思う。
 そこにA級戦犯が合祀されていることで、つまり今次大戦を推し進めた張本人を参拝することに対する批判だと思う。(現に天皇陛下は合祀されてから一度のお参りされていないと聞いている。)私もその通りと思っている。
 死んだら罪がなくなるのだという論理は馬鹿げているが、東京裁判は法律的には問題であり、これによる判決は受け入れがたいと言う論点があるが、所詮は戦勝国が敗戦国を裁くわけだから、矛盾は当然あっただろうし不合理もあったかもしれない。
 しかし、ここで私が問題としたいのは彼らが(A級戦犯といわれる人たちを中心に)吾が国民にどのようなひどい仕打ちをしてきたか、人権侵害をしてきたかである。現在北朝鮮で金正日が行っている自国民に対する人権侵害と同じ次元のことが日本では戦争中に行われていたいたことを、私は身をもって体験してきている。一寸した不用意な発言をして憲兵に引っ張られたり、持っている蔵書が気に食わないと言って拷問されたりしました。バンザイクリフを持ち出すまでもなく、沢山のと言うより国民全部をこのような思想で統制することで直接間接に死に追いやったと思います。
 A級戦犯といわれる人たちがこのような自国民に対する人権侵害をし、思想統制をして、大戦に導き、国民を苦しみの中にぶちこんだ大罪を犯してきたことは明らかだと想います。その責任がないと言うのでしょうか。
 アジアの近隣諸国が日本はこの戦争の総括をしていないとことあるごとに言います。それは当たり前で、日本の国中でもこの戦争に対する責任を誰も取っていないと言うことに気付くべきです。今も昔も官僚の気質は変わりません。絶対に責任を取らないという一点で。

コメント

_ sumiko ― 2005年08月15日 22時31分21秒

ご意見に全く異存はありません。
戦争を興した犯人(軍国主義を推し進めた奴ら)は当然、罰せられてしかるべきです。前途ある若い人達を大勢、無駄死にさせた事、1億聡玉砕を勧め、多くの罪もない市民を苦しめた罪は、死刑でも未だ足りない位だと
思う。私が一番腹が立つのは昭和天皇です。最後は天皇が降伏を決めたと云いますが、それが出来るなら、何故ポツダム宣言を受諾させなかったか、御前会議で軍を諌めることが出来なかったか。日本兵が「天皇陛下バンザイ」と云って死んでいくことを知らなかったのだろうか? あれは軍に利用された操り人形だと多くの国民が言いますが、私は最高の戦犯だと思い、今でも許せないのです。本当の意味でバカな人で、戦後も、のうのうと90過ぎまで生きた鈍感な人だと思ってます。私は日本人じゃないと言われそうですが、この思いは誰が何と言っても変わりません。 KAJIさんは呆れると思いますが…
不愉快だったら遠慮なく削除して下さいね。お願いします。

_ KAJI ― 2005年08月16日 08時47分13秒

sumikoさん、ご意見有難うございました。sumikoさんは戦争責任を取らない天皇に憤りが集中しているようですし、私もどうして天皇さんが戦後のうのうと生きられるのか全く理解の外ですが、当時の体制から考えますと、やはり政府官僚、とりわけ軍官僚がすべを取り仕切っていたのでしょうから、私は「ニックキ官僚!」と言うことになります。
 日本では政治の世界でも経済の世界でも、トップというのは下から上がってきた書類にハンコを押すだけなのです。(最近は少しづつリーダーシップを発揮する人が出てきましたが)その代わり、何かことが起こると責任をとると言うのが役目のはずなのです。
 この戦争に対しても天皇さんは責任を取らないし、仕掛けた官僚は連合国軍によって処刑されたとはいえ、心ならずも命を落とされた沢山の兵隊さんと一緒にして、神様扱いすると言う神経は全く理解できません。開放された朝鮮半島で金正日を神様扱いするでしょうか。
 

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