鳩の命2005年08月02日 20時06分47秒

 私たちの団地を見回っている時に、一つの入口で鳩が血を流して羽をばたつかせているに出くわしました。見ていた人によるとカラスに襲われたとのこと。この団地に沢山飛んで来ている鴿(どばと)の一羽だと思い、可哀想だけれども「この暑さだからそう長くは持たないだろうから死んだら始末しましょう。」と話し合って見守ったのですが、2日経っても3日経っても、いつまでもバタバタと動き回っていました。近くに住んでいる大変動物好きの中学生が聞き付けて、鳩を捉まえて、動物病院に連れていって手当てをしてもらいました。
その時分かったことは鴿(どばと)ではなくて、れっきとした伝書鳩で足に認識票が着いていて、飼い主が分かりすぐに連絡をとったら、大急ぎで取りに来られたようです。大事な鳩が帰って来ないので心配されていたようですが、大変喜んで引き取られたとのことです。あまり明るい話題のないこの頃ですが、ホッとするような素晴しいお話だと思います。

10年ぶりの健康診断2005年08月04日 20時24分35秒

 今年は退職して10年になるのを機会に[脳ドック]で見てもらった。値段はバカ高い割りに頭部のMRIと頚動脈流のエコーだけだった。説明を受けた限りではこれで脳の劣化が観測されるようだと、もうおしまいと言う感じだった。一般の検査では10年前のデーターと殆ど変わらなかったが、2点指摘を受け紹介状を書いてもらった。
 1つはPSAが4.2で限界の4.0を超えているとのこと。これは前立腺がんに関連した値だから、そのまま放置しておくこととし、血液中のCa量が不足していると言うので、内分泌科に見てもらった。副甲状腺の働きが心配されたが「異常なし」とのことで、これもこのまま放置することとした。
 こちらにしてみると、この10年間に急速に老いが進んで、身体が動かなくなるし、体力は落ちてくるし、持続力は落ちてきているのに、検査結果にはないも現れないというのはどういうことなのだろうか。
 この所1年ぐらい前から記憶力が落ちてきて、ことに人の名前がとっさに出てこなくなって来ている。(そんなこともあって「脳ドック」を受ける気になったのだが)谷亮子の旧姓が出てこなくて、田村と言うのを思い出すのに何日も掛かった。その結果、人の前で話をするのがものすごく怖くなってきた。途中で簡単な言葉が出てこなかったらどうしようと言う恐怖である。
 ようやく最近老人の脳の劣化を遅らせるには前頭前野を働かすのいいということで、それには「音読」と「簡単な計算」が効果があると書いてあった。それで、遅まきながら毎朝10分ぐらい音読をすることにしている。心なしか、少し良くなってきているように感じる。情けないとは思うが、こんなことででも出来るだけボケが遅くなるように努力していくしかないのかもしれない。

郵政民営化2005年08月06日 07時43分48秒

 いよいよ明後日月曜日に「郵政民営化」法案の参議院での採決がある。私は従来から郵政民営化については大賛成論者で、お金をめぐる大きな利権でもある郵政3事業を官僚の手から民間に移すことはこれからの日本の進む道の中で必須条件であると思っている。
 衆議院はかろうじて通過したものの、参議院では反対勢力が強くて、今日現在の予想では否決されそうな情勢とのことである。不思議なのは賛成する人も反対する人も必ずしも郵政民営化の論議とはかけ離れた所で決めているようである。
 これらの成り行きを見ていたら、郵政法案の成立以前に、小泉さんの言う自民党を先ず壊さないとどうにもならないと感じるようになってきた。つまり、郵政民営化法案が否決されて、衆議院が解散され、総選挙に当たり、自民党の造反組みを切り離すことで金と利権の体質から離別することの方が大事な案件であるように思い始めた。
 その意味から参議院での法案の否決が日本の政治システム改革のスタートであると思う。円と株は値下がりするだろうけど。

解散/総選挙2005年08月10日 11時12分41秒

 予想通りと云いますか、私としては(郵政民営化で書きましたように)あるべき方向にことは進んで、いよいよ総選挙と云うことになりました。私は元々は社会党から始まって民主党を支持して来ましたが、「国民が郵政民営化を望んでいるのか、いないのか」を聞きたいと云う小泉さんの言葉を聞くと、「賛成だよ」と云ってあげたい気持ちになります。
 それに、民主党は今回の郵政問題について、反対と云うだけで、自分達ならどうするんだと云う方向を出さなかったことにも不満が残ります。民主党が歳出削減を旗印に官僚に対抗しようとしている点を私は高く評価していますが、そう簡単に官僚が「分かりました」と云うとは思えません。国会の政策立案部門を官僚に頼らず自分達で持つとか、根本的な所での構造改革がないと、かけ声に終わるように思います。
 その点不十分ではありますが、小泉さんはライフワークである郵政民営化を何としても実現すると云う強い信念で動いていることに強い共感をおぼえます。「過半数とれなかったら辞任する」と云ってますので、何とか辞任させないように皆さんと頑張りたいと思いますが如何でしょウか。

面白くなって来ました2005年08月12日 12時58分06秒

 郵政民営化に反対議員は自民党の公認をしないだけではなしに、対立候補(刺客)を送り込んで、小泉さんとしては徹底的に戦う姿勢を打ち出して来ています。いよいよ面白くなって来ました。反対議員は今になって、「そこまでやるとは予想してなかった」とか、「そこまで虐められるようなことはしていない。」とか「郵政民営化には賛成だが、この法案に反対しただけだ」とか色々云ってますが、どこまで腹を決めて反対したのかさっぱり腰がすわっていない感じです。
 吃驚したのは解散後初の世論調査で小泉支持は9%もアップしたことです。私も既に書きましたように、今度は民社党ではなく小泉さんに投票しようと思い始めていますが、そのような思いの人が一般にも多くなって来ていることに意を強くしています。
 反対議員は無所属で仮に当選して来ても、小泉さんは一緒には仕事をしないと云ってますので、自民党には戻れないことになります。いよいよ壇の浦の闘いが始まります。

民主党岡田代表2005年08月13日 17時04分52秒

 民主党の岡田さんは今年の3月ごろに郵政と言うか郵貯と簡保を民営化しようという案を党内で出したら、郵政労組の支援を得て当選してきた党員がいて、この案がつぶれてしまったそうです。それ以来民主党内ではこの問題はタブーになっていて、みんな当たらず触らず「反対」と言うことで今日まで来ているようです。
 小泉さんは反対議員を切ってでも、この方針を貫こうとしたのに対し、岡田さんのほうは(勿論この法案にかかける信念の違いもありますが)避けてきたことへの迫力の差がここに来て鮮明になってきているように思います。
 総選挙に当たり、岡田さんは「もし過半数が取れなかったら、代表を降りる」といってますが、それの根拠となるような裏づけもなしに(漁夫の利でというのはあるかも知れませんが)こんな台詞を吐くと言うのは、何か最初からやる気がないような印象を受けます。

A級戦犯の国民に対する大罪2005年08月15日 13時18分53秒

 小泉首相が靖国神社を参拝するかどうかで、アジアの近隣諸国に波紋を呼んでいるばかりでなく、国内世論も二分して論争が続いている。大戦中、心ならずも従軍して命を落とされた方々に敬意を表し、不戦の誓いをすることは素晴らしいことだと思う。
 そこにA級戦犯が合祀されていることで、つまり今次大戦を推し進めた張本人を参拝することに対する批判だと思う。(現に天皇陛下は合祀されてから一度のお参りされていないと聞いている。)私もその通りと思っている。
 死んだら罪がなくなるのだという論理は馬鹿げているが、東京裁判は法律的には問題であり、これによる判決は受け入れがたいと言う論点があるが、所詮は戦勝国が敗戦国を裁くわけだから、矛盾は当然あっただろうし不合理もあったかもしれない。
 しかし、ここで私が問題としたいのは彼らが(A級戦犯といわれる人たちを中心に)吾が国民にどのようなひどい仕打ちをしてきたか、人権侵害をしてきたかである。現在北朝鮮で金正日が行っている自国民に対する人権侵害と同じ次元のことが日本では戦争中に行われていたいたことを、私は身をもって体験してきている。一寸した不用意な発言をして憲兵に引っ張られたり、持っている蔵書が気に食わないと言って拷問されたりしました。バンザイクリフを持ち出すまでもなく、沢山のと言うより国民全部をこのような思想で統制することで直接間接に死に追いやったと思います。
 A級戦犯といわれる人たちがこのような自国民に対する人権侵害をし、思想統制をして、大戦に導き、国民を苦しみの中にぶちこんだ大罪を犯してきたことは明らかだと想います。その責任がないと言うのでしょうか。
 アジアの近隣諸国が日本はこの戦争の総括をしていないとことあるごとに言います。それは当たり前で、日本の国中でもこの戦争に対する責任を誰も取っていないと言うことに気付くべきです。今も昔も官僚の気質は変わりません。絶対に責任を取らないという一点で。

亀井新党2005年08月18日 07時39分05秒

 冗談だと思っていたのですが、綿貫さん亀井さんが「国民新党」と言う新党を立ち上げました。なんという知恵のなさでしょうか。
自ら墓穴を掘っているようなものでしょう。
 小泉自民党が公認しないからと言って、自分こそ自民党そのものだと頑張っていれば、
1)地元の後援者が応援してくれる。
2)自民内での抗争ですから、刺客を送ることに、公然とした異議を言いながら戦うことも出来た。
3)今の選挙制度では少数党は淘汰されていくように出来ているのですから、新党を作るメリットは何もないと思われる。
 亀井さんと言うのはこわもてで芯が強そうに見えながら、中身は全く空っぽであるように思います。
1)どんどん国債を発行して公共工事をやらないと景気は回復しないと間違った主張をし、今尚これを言いふらしている。
2)小泉さんのライフワークである「郵政民営化」なのだから、否決されたら解散だと明言し、反対した議員は公認しないと言い切っているのに、「そんなことは出来るはずがない」と言って、勝手読みをした。それと今度の新党立ち上げと、一体何を考えているのかわっぱり分かりません。「自分に逆らうものは嫌い」と言う子供のような性格ではないでしょうか。

ホワイト・バンド2005年08月19日 21時10分34秒

 一週間ほど前に注文していたホワイト・バンドがようやく入手した。幅12ミリぐらいのシリコン樹脂のようなもので出来ている腕輪で、表面にアスタリスクが3個掘り込んである。現在世界で3秒に一人の子供が飢えて亡くなっていること表しているとのこと。
 これを購入することで、多少ともそれらの子供たちへの救済事業に役立てようということと、同時にこれを身につけることによって(赤い羽根と同じように)より多くの人にこの運動に参加してもらう動機付けになればとの意図である。
 このホワイト・バンドは全国に書店で売っているが、現在では人気があってなかなか入手できない。全体としてこの運動が目的とする救済事業にどれほどの力になっているの分からないが、豊かに暮らしている先進国の人たちに、この種の認識をしてもらうことは必要だと思う。

人々の言葉2005年08月23日 15時46分36秒

 韓国や台湾のご老人が日本語で話しかけてる光景をテレビなどで見て、日本が過去に行ってきた住民への強制を恥ずかしく感じるのは私だけではないと思います。更に、南の島で、やはりお年寄りが「夕焼け小焼けで日が暮れて・・・」と歌われてしまいますと、もう身の置き所がなくて、文字通り穴があったら入りたい気持ちになります。
 私は若い頃にメキシコで働いていたこともありまして、スペイン語に親しみを持ち、今も細々と勉強しています。スペイン本国から遥かはなれたメキシコで、何故彼らがスペイン語を使っているのか、不思議と言えば不思議な気がしませんか。
 コロンブスによるアメリカ大陸発見に始まり、住民へのキリスト教の布教が始まるにつけて、最初は現地語を勉強していた宣教師も何百もある現地語に業を煮やし、1595年に制定された審議会で全ての原住民にスペイン語を教えることと、現地語を禁止する通達を出したのです。アメリカ大陸はカナダは英語とフランス語が、アメリカは英語が、メキシコ以南では一部ブラジルと周辺諸国のポルトガル語以外は全てスペイン語の国になりました。この広大なアメリカ大陸では全てが現地語が抹殺されて、西洋語になっている現状をどう見たらいいのでしょうか。
 勿論言葉がスペイン語になり英語になることによって、西洋の文化を受け入れやすくなったことは事実です。ですが現地語が失われたことによって、原住民の持っていた文化の多くが失われたことも事実なのです。
 私達日本人が台湾や韓国に、或いは南の島々に進出したことに恥じ入るとしたら、このアメリカ大陸へのキリスト教の侵略は一体何なのでしょうか。