自分だけが悪いのではない2007年06月17日 15時24分20秒

 最近の風潮として、「自分だけが悪いのではない」と思って行動する人が増えているように思う。歩きながらの喫煙、路上駐車、飲酒運転、更には不正経理による裏金作り、等々数え切れない悪事が「自分だけではない」と自分に言い聞かせて、行われている。
 更にこれらの悪事を見つけても、誰も注意しないことである。例え注意したとしても「俺だけではないのに、どうして俺が止めなければならないのか」と食い下がられるのが落ちである。
 こうした集団無責任体制の最たるものが今回の社保庁の年金手帳のずさんな処理であろう。どこかの議員が「人間だから過ちはあるよ」と言っていたが、5000万件と言う年金手帳が宙に浮いており、更には千数百万件の年金が電算機に入力されていないと言うのでは、「過ち」等と言える物ではなくて、サボタージュ以外の何者でもない。
 更に問題なのは、こんな事態になっていても誰も責任を取ろうとしないことである。「自分だけが悪いわけではない」、誰もがそう思っているのだろうか。