野田・小沢会談2012年06月02日 20時00分45秒

 明日、第二回の野田首相と小沢元代表との会談があるようであるが、先日の第一回の会談の後の記者会見を聞いていて、どちらに理があるのかを考えてみた。

 野田さんは「年々積み上がっていく政府の債務に対して、これも年々膨れ上がる社会福祉費の増大に対処するためには消費税の増税が緊急の課題であり、早急にその体制を確立すべきだ。」との意見に対し、小沢さんの方は「然るべき時期に消費税を増税することには理解できるとしながら、国民に負担を求める前に政府として支出の縮減の努力をすべきである。」と述べて、結果的に平行線であったと言う。

 別の角度からの見解として、野田さんは「ユーロ圏内で次々と進んでいる財政上の破たんが問題になっているが、我国も率の上ではこれらユーロ圏内の国よりも財政的には大きな債務を抱えており、このままでは破たんへの道をたどらないとは言えない。」と言う意見に対し、小沢さんは「日本の財政上の負債が危機的と言うが、我国の国債はどんどん利率が下がって、と言うことは国債の価値が上がっており、通貨のYENはユーロやドルだけでなく、他のあらゆる通貨に対して値上がりしてる状況で、どうして破綻すると言うような筋書きになるのか。」と述べている。

 先入観をなくして、二人の論調を聞き比べてみると、どう考えても小沢さんの方が筋が通っているように思うのは私だけだろうか。今ほんとにやらなければならないことは膨れ上がった政府の無駄な支出をぎりぎりまで絞り込むことではないだろうか。