2011年2011年12月31日 12時31分29秒

 大災害、大洪水、円高に代表される未曾有の金融不安等々ありとあらゆる暗いニュースの続いた2011年も今日でおしまいだが、次々に起こる諸般の事態に対して、自分なりの評論が出来なかったことは私にとってはまことに悔しい限りである。

 自分の中での一番大きな思想転換は「原発の怖さ」を改めて知らされたことである。このように自然にないものを使ってエネルギーを獲得することの無謀さを認識させられた一年だった。これだけ沢山の原発が出来てしまっている今、これを元に戻すすべはないが、少なくともこれからは原発に頼らない生活を実現したいものと思っている。

 一方ギリシャに端を発した欧州の金融不安はますます拡大の様相を呈しており、世界経済への影響が深刻になってきているようである。アメリカの景気も停滞していることから、取りあえずの避難場所として円が買われているが、日本の景気とて決していいわけではなく、むしろこの円高で企業は海外に拠点を移し、雇用がますます失われてきているのは大変心配な点である。

 2011年は「うさぎ」歳でおとなしいはずなのに、大波乱の年であった。来年は「たつ」歳だから、さらに大きな波乱が待っているのかも知れない。何とか平穏で、世界の人々が平和で幸せな年になることを切に願っている。