死刑制度の廃止に賛成2009年05月08日 10時45分54秒

 死刑制度を廃止しようという運動は民間にでも盛んであるし、国会議員の中にもその動きがあるし、外国では既に死刑制度を廃止した国や地域も多数ある。

 死刑というのは殺人であり、いくら法律で認められているとは言え、殺人に繋がるような行為は許されるべきではない。というのが主な理由である。

 私はこれとは全く別の理由で死刑制度に反対を唱えてみたい。その理由は、死刑制度の根拠となっていると思われる、人間にとって「死」というものが最大の恐怖と捉えられていない節があるからである。日本だけでも年間3万人を超す人々が自殺しており、(それぞれ個人の人生観にもよるが、)その人たちにとっては生きて行く苦しみの方が、死ぬ恐怖を上回っていると言うことではなかろうか。

 先日、駅構内で刃物を振り回して何人かを殺傷した犯人が法廷での陳述で「自分で死にたかったけれど、痛そうだったので、多数の人を殺せば死刑になると思ってやった。」と述べている。つまり、処刑は自殺よりもっと苦痛のない処理の仕方になっているということではなかろうか。

 一般論として、最近は昔に比べて「死」に対する恐怖が薄れてきており、この世に営々と生きていく苦労より軽いものと捉えられてきているように思うからである

 終身刑のように一生娑婆に出られないような制度でないと、犯罪への抑止力にはなりえないように思うが如何だろうか。少なくとも死刑よりは効果があるように思うが。

小沢民主党首の辞任2009年05月13日 13時24分44秒

 全くの時期遅れで小沢党首が辞任した。党内の辞任要請の高まりを呼んで、鳩山さんが説得したのではと言われている。小沢さんは辞任の挨拶で「衆議院選挙への党内の結束」を強調していたが、本人はなぜ党内の結束が乱れているのかの認識が間違っているように思う。

 小沢さん自身は、西松建設に関連する献金騒ぎで、自分としては疾しいことがないのに、あらぬ疑いをかけられて党内の結束を乱していると言う認識ではないだろうか。

 我々国民のサイドでは何度も書いてきたたように、現行の法律に違反しているかどうかはともかくとして、公共工事受注に関連して建設会社からの献金という金集めの政治体質は、嘗ての田仲ー竹下ー金丸と続いた自民党金権政治の延長であり、その末裔がこともあろうに民主党の党首に引き継がれていることへの違和感であり、民主党が「政治を変える」と言っている主張との矛盾からである。

 後継候補選びに入っているが、小沢氏の意向を受けて鳩山氏が出るようだが、これでは何のために党首を交代するのか、国民が何を求めているのか、サッパリ分かっていないように思う。両院議員総会での小沢氏の強権的な発言と言い、こんな人の流れを汲む政党に国の未来を托せるのか、大変に疑問である。

早く泳げる水着2009年05月21日 13時34分46秒

横浜称名寺の改修なった太鼓橋が水面に映っています。
 先に行われた日豪水泳大会で入江が200メートル背泳ぎで1分52秒86の世界記録を出した。しかしこれが公認されないらしい。つまり、その時入江が着用した水着がFINA(国際水泳連盟)で認可されなかったからだという。

 丁度一年前の今日、北京オリンピックを控えて、イギリスのレーザー・レーサーという会社が売り出した水着を使った選手が次々と世界記録を破った経緯があり、(この方は認可されたが)水泳競技そのものの勢力図が大きく塗り替えられた。

 その時、レーザーレーサーに負けたことに日本のメーカーは、何が水泳の記録に効果があるのかを徹底的に調査研究し、今回入江選手が着用したような水着が生まれて来たと思う。

 そしたら今度は、連盟の方が「修正点を指摘して、再提出」を求めてきたという。今回世界的には348の申請に対して、136の水着が承認されなかったとのことであるが、どのような基準で何を判定しているのか不明な点も多いという。欧米人に都合のいい解釈がなされていなければいいのだが、厳密に基準を作ることは大変難しいのではないだろうか。

 どうやら、欧米の人たちは水泳やスキーで日本人が勝つと、どこかおかしいと思うのだろうか。

GMの崩壊(?)2009年05月29日 15時01分30秒

称名寺の黄菖蒲
 自動車王国アメリカを象徴するだいがいしゃで、昨年トヨタにわずかに抜かれるまで世界一の生産量を誇ってきたGMが、オバマ政権の支援で再建を模索していたが、債権者との交渉に合意できず、破産法を申請するよう準備に入ったと報じられている。

 アメリカビック3の内、クライスラーは既に破産法を申請して、目下会社再生の途上であり、フォードは辛うじて破産は免れて、自力での再生を図っていると言う。

 日本の自動車メーカーもこの不況の中で、それぞれ苦戦はしており、殊に昨年2兆円以上の利益を出したトヨタですら赤字に転落したことを見ても、この不況の深刻さが伺えるが、不思議なことに、まだ倒産したと言う話は聞かない。

 日米のこの違いについて、小型車志向の日本のメーカーに比べて、アメリカでは最期まで大型車にこだわったせいであると解説されているが、ほんとにそうだとは考えにくい。つまり、アメリカの会社の傾向として、「物造り」の事業よりも、もっと簡単に儲けになる金融関連の事業に走った結果として、今回の金融破綻に巻き込まれて、膨大な損が積み上がったのではと推察している。

 やはり、物造り屋は物造りを通じて地道に事業を積み上げていくことが大事なのではないだろうか。