GMの崩壊(?)2009年05月29日 15時01分30秒

称名寺の黄菖蒲
 自動車王国アメリカを象徴するだいがいしゃで、昨年トヨタにわずかに抜かれるまで世界一の生産量を誇ってきたGMが、オバマ政権の支援で再建を模索していたが、債権者との交渉に合意できず、破産法を申請するよう準備に入ったと報じられている。

 アメリカビック3の内、クライスラーは既に破産法を申請して、目下会社再生の途上であり、フォードは辛うじて破産は免れて、自力での再生を図っていると言う。

 日本の自動車メーカーもこの不況の中で、それぞれ苦戦はしており、殊に昨年2兆円以上の利益を出したトヨタですら赤字に転落したことを見ても、この不況の深刻さが伺えるが、不思議なことに、まだ倒産したと言う話は聞かない。

 日米のこの違いについて、小型車志向の日本のメーカーに比べて、アメリカでは最期まで大型車にこだわったせいであると解説されているが、ほんとにそうだとは考えにくい。つまり、アメリカの会社の傾向として、「物造り」の事業よりも、もっと簡単に儲けになる金融関連の事業に走った結果として、今回の金融破綻に巻き込まれて、膨大な損が積み上がったのではと推察している。

 やはり、物造り屋は物造りを通じて地道に事業を積み上げていくことが大事なのではないだろうか。

コメント

_ pon ― 2009年05月29日 19時41分39秒

そうだと思いますよ。

今、いろんなところで決算が出てきていますが、よく目にするのが「資産運用の赤字損失」。
どうして証券会社でもないところが?っていう法人が続々と決算してきます。

確かに資産を有効に活用することが悪だとは思いませんが、適正に運用できる力がないのであれば、分相応のことをするべきではないでしょうか?

見方を変えれば、「餅は餅屋」です。
物造りのことは「物造り屋」に任せることができる。
これが素晴らしいあり方であるようにも思えます。

_ KAJI ― 2009年05月29日 21時27分27秒

ponさん、一寸ここで正確な数字は忘れましたが、年間の世界貿易の総取引高は数十兆ドルになるのに対し、金融の取引は一桁高い数百兆ドルになっているようで、世界的に金融を動かす方がかんたんに、又膨大な利益が得られると言う安易な道を選んできていると思います。

 日本でもホリエモンとかファンド屋が横行してあぶく銭を儲けていた輩は一応影を見せなくなってきていますよね。

 額に汗して、儲けるという商売の原点に戻って、頑張ってもらいたいと思っています。

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