民主党の対立軸2007年02月05日 09時33分18秒

 これだけ失点を重ねている自民党に対して、民主党の主張は嘗ての社会党のように「怪しからん」「反対」と言うだけで、どうにも烏合の衆であるような印象である。
 その大きな要因は世上言われているように「自民党の政策に対する明確な対立軸」を持たないことであるように思う。「構造改革」「規制緩和」「景気対策」が強力に進められた結果、大きな格差社会が出てきている。格差そのものを悪いとは思わないが、それによって底辺の拡大が進み、都会中心だった公園のブルーテントが地方にも広がってきているという。
 民主党は勤労者の側に立った党なのだから、このような底辺をつくらない政策、或いは底辺の人達を救うような政策を強力に打ち出せないものだろうか。
 しかし、この自民党が進めてきた一連の流れは、ブッシュ政権の強い要望というか指示に沿った流れであり、これを止めようとすることは、即ちある種アメリカを敵に廻すことになりかねない危険を孕んでいるが、それだけに覚悟を決めて取組まなければならない対立軸でもあると思う。

車内での携帯電話2007年02月08日 20時12分48秒

 バスに乗ると、必ず「車内では携帯電話の電源をお切り下さい。」というアナウンスが流れる。さすがに電車では「シルバーシートの近くでは、電源をお切り下さい、それ以外ではマナーモードに設定してください。」と言っている。一応建前は「携帯電話の微弱な電波が心臓のペースメーカーに影響を与える可能性があるからというものである。
 当局はどこまで問題があると思ってこのようなアナウンスを流しているのだろうか。或いはこのアナウンスを聞いた乗客の何人が携帯の電源を切っているだろうか。さすがに外から掛かってきた時は何人かの人が「今車内なので後で・・・・」と電話を切るが、ほとんどはそのまま話している。
 心臓のペースメーカーを入れている友達に聞いたところでは、「全然問題と感じたことはない。」といっているし、当局の宣伝とは別にこれだけ沢山の人々が車内で携帯電話を使っていて、何か事故が発生したと言う話を聞いたことがない。
 では何故当局は執拗に放送を流すのだろうか。つまりは彼等も特に障害が起こるとは考えていないが、万が一何かが起こったときのエクススキューズとして言っているのである。つまりお役所は万事において、このような逃げ道を作って、責任を回避しているに過ぎないと思う。そんなことでいちいち責任を持ってもらわなければならない国民も情けないと思うが。

喫煙は嗜好品ではない2007年02月15日 16時56分19秒

 今朝の朝日新聞の「私の視点」というコラムに東北大の貫和先生が、喫煙は「個人の趣味」であるとか「嗜好品」だとと言う主張は全く的外れであると書いておられる。全く同感である。
 先生のおっしゃる第一の理由は「健康障害を引き起こす元凶であること。第二には身体内部の環境汚染になることである。更に喫煙の結果は医療保険費の増大に繋がり、国民経済にも大きな損失を与えると主張されている。
 その解決策の一つとして、嗜好品のコーヒーが一杯200円ならタバコ1本200円にしたらどうかと提案されている。一箱20本入りが4,000円である。そこまでやらなくても一箱1000円ぐらいにしたらかなり喫煙者が減るのではと推察する。
 私はタバコが本当に健康を害するものなら、麻薬などと同じで使用禁止にすればいいのではと考えるが如何だろうか。

ピック病2007年02月26日 10時05分44秒

 今朝の新聞に若年性痴呆症の一種で「ピック病」について書かれていた。この病気は前頭葉と側頭葉に萎縮が認められ、色んな症状がある中で特に「万引き」をする傾向にあるとのことである。しかも本人はその「万引き」をしたという事実をよく憶えていないのだそうである。
 50台のお役人が万引きで懲戒解雇され、家族が医者に見せた所、この「ピック病」と分かったとのことで、解雇取り消しを求めて裁判になっているとのことである。
 タバコが止められないのは一種の病気だということを以前に書いたが、今回病気が原因で万引きをすることがあることを知った。と言って許される話ではないと思うが、病気だとすると周りがいち早く気がついて、医者に見せることが必要になる。と同時にこのような報道がなされると、本来大部分を占める犯罪としての万引き犯が仮病を使って逃げられないように注意が必要である。
 それとはやや違うが、某大学教授が何度も捕まったような、痴漢やセクハラ行為もある種の脳障害によるのではないかと思っている。両方共に普通の人の感覚では全く考えられない行為だからである。