福島原発汚染水タンク2013年08月26日 07時37分25秒

 事故を起こした福島原発ではメルトダウンした燃料を冷やすために常時大量の冷却水が使われており、放射能で汚染された水からセシウムだけを取り除いて、鋼鉄製のタンクに収納して保管しているという。


 そのタンクのいくつかから汚染水が漏れ出ており、排水溝を経由して毎日300トンの汚染水が海に出ていると言う。この高濃度の汚染水が海に出ていること自体、我国の漁業だけでなく黒潮でつながっている諸外国にも甚大な被害が及ぶことになる。

 一基のタンクでその容量が1000トンあるとはいえ、二日半で一杯になる汚染水の処理に追われて、タンクの設計施工が杜撰な状況であることは明らかである。おまけに、日常の点検でも、目視だけで放射能検査さえやられていなかったという。

 このような状況で、地震が来たらどうなるのだろうか。地盤も含めた耐震設計は出来ているのだろうか。地震でタンク自体が破損したり、繋いだパイプが壊れたりしたら、どれだけの水が海に流れ出すのだろうか。考えただけで背筋が寒くなる。

コメント

_ 甚六 ― 2013年09月04日 00時33分32秒

ほんとに信じられないレベルの付け焼刃的な対処に唖然と致します。
今頃になって、総理は国のてこ入れを発表した。
それも、オリムピック絡みの絆しに責められて・・?。
事故から2年半も過ぎて、何たる不様だろうか。

全く、日本の未来は破壊されてしまった思いです。
東電はを破産させて抜本的な経営管理を早急に構築しないとお先真っ暗です。
安倍氏にはその手腕はありません。
この際は、やはり小沢さんしか居ないでしょう。

先日(9月1日)日比谷公会堂で行われた脱原発集会、
「さようなら原発1000万人アクション」による「9.1さようなら原発講演会~つながろうフクシマ!くりかえすな原発震災」を視聴して、つくづく日本政治の劣化に嘆息してる次第です。
時間を見て是非ご覧下さい。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/99283

主宰者KAJI様の後輩、小出さんが終盤の講演で大変な危機感をもって熱弁を振るっておられます。
氏が浅沼稲次郎の暗殺記録映像を取り上げたのには驚きました。
当方も学生時代に寮の娯楽室でTVで見ていた場面でした。
近々、似たことが再現されかねない思いがあったものと拝察してます。

_ KAJI ― 2013年09月04日 11時01分35秒

 甚六さん、お待ちしていました。

 東電は言うに及ばず、政府の対応も「すべて他人ごと」ですよね。放射能事故を起こして、世界がその成り行きを注目しているのに、全く当事者意識がありません。

 汚染水貯蔵用のタンクだって、耐用年数が5年を想定したとのことですが、5年以降はどうする積りだったのでしょうね。平均で5年と言うことでしょうから、既に2年経って、あちこちで「ほころび」が出てきているのでしょうね。

 確かに今の自民党政権にはこれらの事故を終息させる力もないし、意思もないように見受けられます。表面上「やってるんだ」と言う芝居をすることで、国民を「だまくらかして」いるようにしか見えません。

 ワンマンでカリスマ的な小沢さんをご推奨されている思いは分かりますし、私も政治的には小沢さんしかこの難局をマネージできる政治家はいないと思いますが、小沢さんはご自分の意見があって、「おれについてこい」とはおっしゃいますが、みんなで議論することは極めて「へたくそ」だと思います。「おれの意見に従えないなら、出て行け」的なやり方では、今の国民を結集することは不可能だと思います。(民主党を政権政党にしたときが、最後のチャンスだったように思います)

 小出先生始め、脱原発に向かって努力しておられる方々には頭が下がります。講演はゆっくり見させていただきます。ご意見ありがとうございました。

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