原発の汚染水対策2013年09月03日 12時59分56秒

 福島原発に関連する汚染水の貯蔵タンクからの漏れが次々に指摘され、東電の杜撰な管理体制が問題となっている。東電のとろうとしている施策の根本に「出来るだけ安く上げる」ことがあり、『安全第一』を旨とする企業理念からは完全に逸脱している。

 安倍総理は「東電では頼りないから、国が前面出て進める。」と宣言しているが、国に一体何ができると言うのだろうか。要するに「金を出す」と言う意味以外に、事務屋集団の政府に技術的な解決策があるはずもなく、ましてや「前例のない仕事」は官僚の一番苦手とする仕事であり、とても期待できるとは思えない。

 汚染水が海洋に流出している現状を考えると、我国だけで対処するのではなく、米国や欧州等先端的な技術者を総動員して解決にあたるべきではないだろうか。少なくとも、地球規模での放射能汚染を最小限に食い止めるためには地球規模で対応すべきと思案する。

 今や、米国のシリアへの軍事介入が現実味を帯びてきている折から、テロ集団でなくても、一寸した暴徒が貯水槽に銃弾でも発射したら、一体どんなことが起こるのだろうか。想像しただけで背筋が寒くなる。


コメント

_ 甚六 ― 2013年09月04日 01時17分52秒

全くです。
広瀬隆氏は、著書の中で日本の原発を「時限爆弾」と称しています。
兎に角、「想定外」を考えたくない当座の利権集団が画策を巡らして国民の意思を亡骸に葬ってるのは明々白々でしょう。
それに連動する選挙だって怪しさ満杯で、東京地検だけでもその「不正」を突く告訴が100件以上も出されてます。
311事案でも、情報の隠蔽、その他数え切れない程の関連疑惑がネットに溢れておりますね。
シリア問題にしても、又も米政権側が先日出した証拠写真なるものが10年も前のイラク関連の別ものと判明して取り下げる等々、世界で起きてるトラブルは日本に於けるTPP・原発・極東の危機共々、根っこでは全てリンクしてる背後関係が透けて見えるではありませんか。

この度の事件は、東電という、いちヒノマル企業が独自で対処できるような次元の問題では全くありません。
また、フクシマを放って置いて、いまだに原発再稼動はおろか、輸出セールスに血道をあげるような政権に任せておける事案ではなくなってる筈を、御用マスコミは絶対に触れません。
因みに、NHKは東電の大株主だと聞いております。
変な話です。
公共メディアが株式を取得してどうする積りか?。
原資は視聴料かな?。

_ KAJI ― 2013年09月04日 11時25分34秒

 甚六さん、ご意見ありがとうござます。

 放射能汚染水が海に漏れ出ていることを参議院選挙が終わるまで伏せておく等不可解な隠ぺい工作は枚挙にいとまがありません。国民が選んだ政権はこんな無様なものでしたのでしょうか。

 水などと言うものは非圧縮性流体ですから、どこかを止めれば、別の所にはみ出てきます。一連の施策を見ていると、この人たちはほんとに技術が分かってやってるんだろうかと首をかしげたくなります。

 そこで、提案しましたように欧米の技術者を含めた連合プロジェクトを作って対処するのがいいのではと思うのですが。外国から関与されることは官僚が一番嫌がり、避けようとする案だとは思いますが、これ以外に世界に対して情報の公開を含めて対処する方法はないのではと思案しますが。

 今朝も関東地方にやや大きな地震がありました。ほとんど毎日揺れ動いている日本列島に原発を建設すること自体全く政策の誤りだと思いますし、広瀬先生もその辺ことを言われたのだと理解しています。

 最後に書きましたように、不穏分子が汚染水タンクに向かって銃を撃ったらどうなるのでしょうね。

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