選挙における白票2013年07月20日 13時57分27秒

 常日頃、国会議員の言動を見ていると、何でこんな程度の低い人が議員になっているのだろうと思うことがしばしばある。

 そのようなときによく言われることは、「それはあなた方国民がその人を選んだのですよ」と言うことである。確かに国民が議員を選ぶ根拠は必ずしも優秀であるかどうかだけではなく、自分たちの業界の代表であるとか、その地域に仕事落としてくれる人であるかとか、色々かるとは思うが、ことは国政選挙だけに、国全体の針路を決めて進んでもらえる人でないと困ることになる。

 そこで、選挙の度に困るのは、自分の選挙区に信頼できる候補者がいないとか、支持している政党の候補が立候補していない場合にどのように投票したらいいのかである。

 前回の衆議院選挙では、初めて白票を投じた。この白票については(自分としては止むに止まれずそうしたのであるが)巷では二つの意見が分かれているようである。つまり、白票を入れることは結局は棄権したのと同じで全くの死票だと言う意見と、白票も立派な意思表示で「自分が推す候補がいないことを示す」意味があると言う意見である。

 自分が納得のいく候補がいなときには、例え半票でも通したくない候補に「マイナス投票」が出来る制度があればいいのだけれど、残念である。

原爆と原発2013年07月28日 09時32分50秒

 夏休みになると、NHKのラジオで小学生たちの素朴な質問に対して専門家の先生方が答えると言う番組がある。聞くともなしに聞いていると、福島の原発事故の関連して、放射能汚染した地域には何年ぐらい経ったら、人が住めるようになりますか?と言う質問があった。

 一人の先生がそれに応えて、原発から3キロぐらい離れた大熊町で計算した結果では165年後になると回答していました。165年ですよ。

 1945年に広島と長崎に落とされた原爆によって、数十万人の命が奪われた。当時、この地には残留放射能によって、このあと100年以上住めないのではと言われていた。しかし、正確に何年後からこの両市に人々が住み始めたのか分からないが、以来68年経った今日現在、何事もなかったような生活が存在する。

 つまり、福島の原発事故は原爆による放射能汚染とは比べられないぐらい深刻な被害が起こっていることになる。その理由は明らかで、原爆ではせいぜい数十Kgのウランしか使われていないが、原発の場合には一基当たり100tを超えるウランが使われており、その放出する放射能は桁違いの多さだからである。

 「原発事故で死んだ人はいない」とバカなコメントをした代議士がいたが、事故以来100年を超える年月の中で、数えきれない人々がその被害を蒙って、苦しむことになるのである。