検察審査会2012年05月14日 10時12分41秒

 小沢さんは検察審査会で地検に提訴されたが、先日無罪の判決が下りた。しかし、担当した指定弁護士がこれを不服として、控訴したことでこの裁判は長引くこととなった。

 自分の個人的な見解としては小沢さんは今の代議士、とりわけ民主党議員の中では突出して国を動かせる大きな人物だと認識しており、この様な末梢の事柄で起訴され、裁判が長引くことは我国のかじ取りにとってマイナス要因だと捉えている。

 しかし、元々検察審査会そのものが専門の審査官等が(法律上の見解として)不起訴にした事柄を、国民目線で見て「少しおかしいのでは?」との見方で起訴する制度であり、その意味では極めて常識的な主張であると思っている。

 その意味で、今回の裁判を見てみると、政治団体の収支報告書への記載が法律に違反しており、その罪として三人の秘書が有罪を受けている。小沢さんの場合はその記載違反を知っていたかどうかが争われ、「知っていたという証拠がない」と言う理由で無罪になっているだけで、法律的には兎も角、常識的には4億もの金を動かすのに、親方が知らなかったと言うのは到底考えられないという国民目線で見た起訴であり、又今回の控訴であると判断している。

 検察審査会と言う国民目線で告訴する制度があることは素晴らしいことであるが、その裁判があくまで通常の法律によって裁かれると言うのは、元々の検察審査会の趣旨と違っていかざるを得ないのは趣旨からして矛盾しているように思う。。