大飯原発の再稼働2012年04月17日 08時37分20秒

 大飯原発3,4号機の定期点検が終わって、再稼働の手続きに入っていると言う。政府は主にこの夏の電力事情がひっ迫すると言う理由で再稼働に踏み切ったようである。後は地域住民の賛成を得て、出来るだけ早く稼働さしたいようであるが、大飯原発から30Km県内にある滋賀県や京都府が難色を示しているために交渉は難航すると予想されている。

 一連の成り行きを見ていて、興味ある現象が気になっている。つまり、大飯原発の地元であるおおい町とか福井県は再稼働容認の方向で検討が進められているようであ

るが、その周辺の滋賀県とか京都府とかでは反対意見が根強く残っている。一寸考えると、立場は逆であるように思うが、原発に近いところほど容認の方向である。

 これの原因を考えてみるに、原発の地元はすでに何百億のお金がつぎ込まれており、年度予算の中でも原発による交付金や寄付金が大きなウェートを占めていることから、原発なしには運営が出来なくなっている事情があるように思う。

 その意味では周辺の自治体では原発の金が落ちていないこともあって、純粋に安全性のみで判断し、再稼働は時期尚早で動いているものと思われる。

 地元自治体だって、原発建設の有無が論議されていたころには、住民の強い反対に会って、推進できない状況にあったが、政府なり電力会社からの膨大な資金が注入されたことで、賛成せざるを得ない立場に追い込まれているだけで、その安全性に疑問があっても言い出せないでいるのである。

もう原発はいらない。原発ゼロで行こうよ。

民主党の中にも原発の早急な再稼働に反対している人たちがいることが分かり、少し安心した。