八百長相撲2011年02月06日 10時07分38秒

 相撲界では野球賭博の捜査過程で、関係者の携帯の消去メールの中に、八百長相撲の実態が赤裸々に綴られていることが分かった。

 従来から、八百長相撲についてはその存在が取り上げられ、力士からの直接の告白を含めて、雑誌等に取り上げられ、その真偽が問題になり、一部は裁判になってきたが、いずれの場合も「八百長はない」と言う協会側の言い分を押し通してきている。

 しかし、私を含めて一般には「八百長」は当然あるし、それがいわば相撲の世界だと理解している。殊に、大関で負け越し二場所目に負け越すかどうかというとき、星をもらって域の来るケースはよく感じている。

 今回の問題の発生に対して放駒理事長が謝った口上として、「従来にはなかった新しい問題」だと述べているが、そのような認識そのものが解決を遠ざけている最大の問題だと思っている。相撲協会にとって八百長そのものよりも、それが「相撲賭博」につながっているようならこれこそ一番恐れている事態ではなかろうか。

 大相撲という競技はプロレスと同じように興業であり、純粋なスポーツといういうことではなく、楽しましてもらえればそれでいいのではないだろうか。新しい視点で出直されることを切望したいものである。


コメント

_ pon ― 2011年02月06日 20時56分53秒

今回の問題は、公益法人であるから・・・という点、国技と言っている点などから問題視されているのでしょうね。
そうでなければ、興行ですから、あって当然だと思います。
プロレスだって、絶対におかしい・・・と思っても、問題視しないですよね。

それに、暴力団などの資金源ともなっておらず、刑事事件とはならない側面もあると思います。
放駒理事長は、かなりイラついていますが、中止にしたり、精力的に解決に動いているので、ちょっと期待しますけれど・・・

_ KAJI ― 2011年02月06日 21時40分27秒

 公益法人ということで税金面やいろんなところで優遇されてきています。公益法人の認可が下りないということになりますと、相撲協会としては驚天動地の事態で今後やっていけないのではと思います。

 相撲賭博(相撲の勝ち負けに賭ける賭博)に関係しているということになりますと、暴力団との関係が濃厚になります。(胴元が必要ですから)いずれにしても、「昔から八百長はあった」と認めて、再出発するしかないのではないでしょうが、協会に力があるでしょうかね。(協会の偉い人たちも、八百長に絡んでいるのでしょうから)

_ 朗子 ― 2011年02月08日 15時34分12秒

相撲の存続の危機にあたり、とてもがっかりしていましす。
せっかく色々な記録が出そうなときに、1年もお休みとは、魁皇の記録も白鵬の記録も、気が抜けてしまいそうです、ファンの私としては
とても気を落としています。それにしても10両以上は100万円それ以下は零とは驚きました。色々改良してぜひ早い時期に再開して欲しいと思います。
同情的八百長はあっただろうと、昔から思っていましたが…お金で勝負を売買する、のはスポーツマン精神を汚す物と思います。
何処の世界でも心卑しい出来事が起きるのに失望しました。

_ KAJI ― 2011年02月08日 17時23分47秒

 朗子さん、お立ち寄りありがとうございます。

 一連の成り行きを見ていますと、「What is Sumo?」を問い直すようなことになりそうですね。人によっては「八百長も含めて相撲」なのだという人もありますし、この「八百長」という言葉自体も、相撲賭博に絡むたちの悪いものから、本人の同情的な気持ちから取り組みに手心を加えたものまで、いろんな種類があり、どこまでを問題とするのか難しい問題ですね。

 放駒理事長は「すべてが明るみに出ない限り、土俵上の相撲をお見せできない」と言ってますが、どこまではっきりすればいいのか、その基準がはっきりしません。これはそう簡単に解決するとは思えないのですが。

_ pon ― 2011年02月08日 21時41分25秒

確かにそう簡単に解決できるとは思えません。

ですから、八百長はやってましたと素直に認めるべきは認め、今後はこういうことをしない!!という形をとるべきです。

十両以上でしか給金が出ないというのはそれはそれでありだと思いますよ。

いつかは出世して関取になって、給料もらうんだ・・・という強い意志のもとに頑張るっていうのが昔の力士だったのでしょうね。

しかし、いろいろと賠償問題も発生しているようですし、魁皇関の千代の富士越えも期待していたのですが、残念です。

_ KAJI ― 2011年02月09日 09時01分13秒

 その魁皇や千代の富士も八百長をしているかも知れないのです。私たちは何を信じたらいいのでしょうか。

 私はもともと相撲界には八百長があると思ってましたし、従って相撲の勝負には興味がありませんでしたが、今回の事件で協会の一層の隠ぺい体質がはっきりしましたので失望しました。

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