キセル乗車2009年06月08日 17時39分38秒

称名寺の池に遊ぶ亀さん
 今や死語になりつつある言葉に「キセル乗車」があるように思う。これは言うに及ばず、乗車した駅から最小金額の切符を買い、下車駅の近くの僅かの期間だけお金を払って、途中の料金を済まそうという一種の犯罪行為である。

 都心に通勤しているサラリーマンは当然のことながら通勤のために定期券をもっている。そこで、週末に郊外のゴルフ場でプレーしての帰りは最寄の駅から最小金額の切符を買って電車に乗り、下りる時は手持ちの定期券で改札を出れば、立派に「キセル乗車」が成立する。

 この「キセル乗車」が死語になりつつあるのには、勿論自動改札機が主役であるが、定期券がカード(関東地区ではSuica)になったことで、下車駅だけでなく、乗車駅の情報がきっちり把握されることから、キセルが出来なくなったからある。

 これは善良な(?)市民が犯罪に手を貸すことをなくすることになっただけではなしに、JRや各種私鉄にとっては、従来キセルによって失しなわれていた莫大な収益を取り戻すことになったということである。この金額は公表されていないが、かなりの額になっているはずである。