官僚の反乱2009年07月07日 10時19分08秒

新宿御苑のバラ園
 政界の流れは、頼りない自民党からの脱出として、民主党への勢いが止まらなくなってきている。近日に迫ってきた衆議院選挙では自民党の敗北が濃厚になってきている。

 結果として、民主党がどのような政権を実現するのか分からないが、官僚に支配されている日本の政治を、政治家に取り戻すのだと言っている。永年にわたって鍛え抜かれた官僚体制が簡単に覆るとは思えないが、それでも心配になってきている官僚組織が民主党に反乱を仕掛けている。

 その始まりが、小沢元党首の不正献金問題であり、後を継いだ鳩山代表にも不明朗な個人献金があると暴露している。この種の資料は公開されているので、誰でも調べられるのかも知れないが、官僚は組織を挙げてこの種民主党議員のアラ探しに躍起になっているように思う。

 戦後政治で唯一自民党政権を破った細川政権も不透明な佐川急便の政治献金で瓦解した経緯がある。民主党も同じ轍を踏むのか大変心配な点である。

 それにしても、日本の政治家というのは誰でも「叩けばほこりの出る」ような不誠実な人たちの集団なのだろうか。そんなことでは強固な官僚組織に対抗することは不可能であるように思う。

福知山線脱線事故の責任2009年07月10日 16時42分55秒

 福知山線の脱線事故が起こってもう4年が経って、ようやく検察は山崎社長一人を在宅起訴して幕引きをはかろうとしている。しかも社長としてではなく、当時鉄道本部長として、この路線のカーブをきつくした時に、ATS(自動列車停止装置)をつけなかった責任だと言う。

 確かに当時このATSがついていたら、この事故は防げたかもしれないが、その背後にもっと大きな問題があったのではなかろうか。つまり過密ダイヤの中で、列車が遅延すると、その運転手は訓練と称するイジメまがいの懲罰を受けており、この運転手も過去に何回かこの経験をしていたと言う。

 そのような背景の中で、この運転手がその時少しでも列車の遅延を改善しようとして、無謀な速度を出したとしても無理からぬ心理状況と思う。上記のカーブの変更で、速度制限が大幅に厳しくなっていることをどの程度教育されていたのだろうか。

 公共輸送の根本は「安全運転」であり、列車の遅延を過大にとがめるべきではなかったのである。列車が遅れたときには「遅れまして申し訳ありませんでした。」で済むけれども、今回のように、安全を無視して沢山の命を奪って、何とアナウンスするのだろうか。

私の政治上の注目点2009年07月14日 16時13分37秒

 ようやく麻生総理が解散を決心して、全体的には総選挙局面に突入しようとしている。自民党がどのような小細工を労そうとも、選挙の結果は明らかで、民主党を中心とした次期の政権ができることは自明になってきている。

 霞ヶ関の官僚は民主党政権への対応として、あらゆる調査網を通じて、主要メンバーのスキャンダルを調べているものと推定される。その意味では、既に小沢元代表の不正な政治献金問題で秘書が逮捕され、代表を辞任に追い込まれたり、鳩山代表の個人献金問題の不透明さを指摘したり、既にこの戦いは始まっているのである。

 前にも書いたように、政治家というのは大なり小なりヤバイ所があるようであるから、官僚の餌食になりやすいのが情けない限りであるが、何とかこの官僚達の攻勢に負けないで欲しいと願っている。

 ましてや、今回の政権の奪取によって、従来の政治、つまりは霞ヶ関に牛耳られていた政治を政治家の手に取り戻そうとしているわけだから、余計に風当たりが強いと思うが、民主党を中心とした新しい政権は何としてもこの改革をやり遂げて、新しい日本の進路を確立して欲しいと切に願うものである。

身辺の整理2009年07月26日 16時45分24秒

横浜動物園のオカピです。
 昨年辺りから、そろそろ身辺の整理をしなければと思い立ち、少しづつ始めているが、中々整理がつかなくて困っている。
  1)各種の書物
  2)各種書類と手紙類   
  3)パソコン関連機器
  4)パソコンソフト類
  5)映像・音楽機器  
  6)映画・音楽のCDとDVD
  7)ゴルフ道具類
  8)その他

 今は、気の付いたところから始めているのが実情であるが、捨てるものと残すものの判断基準が決まらなくて、気がついたらあちらの山をこちらに移しただけというような状況が続いていた。

 ある時、このまま自分がいなくなったら、残されたものがこれらをどう整理するだろうかと考えた時に、重要なヒントを得た。つまり、ほとんどのものは自分がいなくなったら役に立たないものであることから、これを基準に捨てていったら、大幅に整理が出来ることが分かった。

 今年中を目標に、この基準ですべての整理を進めたいと思っている。

役所の無駄遣い2009年07月28日 19時54分05秒

山下公園の「赤い靴の女の子」
 今回総選挙に関連して、民主党のマニフェストが提示されて、第1番に「徹底した無駄の排除」がうたわれており、どこまで徹底できるかはともかく、財源を捻出するためにも納得できる目標だと思う。

 しかし、役所の中に永年に亘って積み上がって来ている無駄をどこまで見つけ出して排除できるのか、大変危惧をしている。

 先ず、予算段階では、同じ予算項目で昨年よりも増える時は国民のためというより、省益というか、自分たちの組織防衛のための予算に目を光らしておく必要があるし、一方では減らすとなると、「何故」ということでその理由を追求されるので、ついつい昨年と同じで要求する習慣になっている。ここに最初から使い切れないことが分かっている金額で予算要求されることになり、結果として、無駄な予算が年々膨らんで行くことになる。

 次に予算の執行段階では役所の常として、予算に組まれた金額は過不足なく使い切らないといけないという慣行がある。つまり、使い切れなかった予算が有ると、「使えなかったのだから、翌年の予算から減らしてもいいですね。」という嫌がらせを受けるからである。この予算を使い切るために、健康器具を買ったり、必要のないものを買い込んで辻褄を合わせるわけである。

 このような予算書事態は各課単位で策定されるので、莫大な予算書の中に、上記したような無駄が積み上がっていることになる。

 民主党はこれらの予算書を一から見直して、無駄を省くと言っているので、どこまで成果が出るか注視していきたいと思う。