オバマ新大統領の誕生2008年11月05日 15時36分48秒

高尾山の紅葉
 本日、アメリカの新しい大統領としてオバマ氏が選ばれた。アフリカ系のアメリカ人として初めての大統領である。アメリカ人のこの選択は素晴らしい選択であり、その若さと善意を強く感じる選択であると思う。

 従来アメリカではこの種のハイササイエティーはWASPと称する白人でアングロサクソンでプロテスタントでないとなれないという暗黙の常識があったし、殊に黒人系のアメリカ人に対しては根強い偏見が存在していたと言われている。しかし、今回、オバマ大統領の誕生で、これらの常識が吹っ飛んでしまったことは素晴らしいことであり、痛快なことである。

 昨今の金融不安がアメリカを発信源とする金融資本主義の行き過ぎがもたらしたと言う非難が起こっているが、この弊害を改善し復元する大きな力が働いたと考えると、アメリカ国民の絶妙なバランス感覚と柔軟性に敬意を表したいと思う。

 翻って、日本の政界では官僚の弊害が叫ばれて久しいが、未だに決定的な構造改革が出来ないのはどうしてだろうか。日本にこそ「CHANGE」が必要ではなかろうか。

増税論議2008年11月10日 08時15分26秒

 麻生首相が3年後に消費税の増税を示唆したとして論議になっている。国と地方を合わせて1000兆を超えるような借金があり、又年々医療、介護を中心とした福祉の費用が増大している折から、増税が検討されることは当然のことと受け止めている。

 例えば、北欧スエーデンでは国民に高率の税負担を強いているが、恵まれた福祉社会を実現している。何が高率の税負担を許容しているのか。それは政府に対する絶大な信頼があるからではなかろうか。政治家が裏表なく、真に国民のことを考えて施策を追行していることを国民が知っているからだと思う。

 日本の場合、一般的には政治に対する信頼性が非常に低いのが現状である。国民のためと称して道路を作っているが、地方には不似合いな高規格の道路を作って、結局は建設会社に金が流れ、寄付という形で政治家に還流するような仕組みがあったり、一方では障害者の支援を打ち切ったり、介護費用を減額したりしておきながら、一方ではタクシー酒場は論外としても、余ったお金で不必要なものをわんさか買い込んで、捨てているような無駄なことをやっている政治家に我々はうんざりしている。

 我々は真に国民のためになる政治をやってくれる誠実な政治家の出現を待望しており、真に増税が国民を幸せに導くようなそんな政治を期待しているのである。

地球の温暖化2008年11月22日 07時45分04秒

「堂ヶ島らんの里」の庭に梟がいました。
 新聞報道によると、ここ何ヶ月かは太陽の黒点がほとんど現れないのだそうである。つまり、太陽の活動が極端に沈静化しているのである。

 太陽の活動が少なくなると、当然のことながら放射される光の量も減って、地球に届く熱線の量も少なくなる。熱線の量が少なくなると、地球は冷えてくる。

 地球の温暖化防止のために、各国でCO2削減の努力が続いているが、必ずしも成功しているとは言えない状況にあり、温暖化はどんどん進んでいる。

 神様はこの地球の窮状を見かねて、太陽の活動にブレーキを掛けてくれているだろうか。元々地球温暖化の原因として、CO2によるものは約2割に過ぎず、8割は太陽の黒点活動によっているという専門家もいるのだから。

トリウム原子力発電2008年11月28日 12時19分33秒

横浜では街中でも紅葉が進んできている。
 今日の新聞に京都大学の亀井(助教)が書かれていたが、トリウム(Th) という放射性元素を使って原子炉を作ることのメリットが述べられている。

 第一にトリウムは核爆発に利用できず、またこれを燃焼さした時にプルトニュームが発生しないことから核兵器に使用できないこと、第二にトリウム資源はウランの約4倍もあり、しかも既に希土類物質採取の際の残渣として、世界には数十万トンの在庫があるとのことである。

 トリウム原子炉は過去に米国で4年間も試験運転された実績もあったが、当時は核兵器材料の生産との関係でウラン炉が主流になり、今では全く使われていないという。

 昨今の地球温暖化対策の一環として、原子力発電所の建設が進められているが、北朝鮮やイランの動静を見るまでもなく、悪用すればこれが兵器に転用される危険をはらんでいる。従って、そのような危険の全くないトリウムを使った原子炉の建設を先生は強く奨めておられる。

 この問題は既に気候変動対策の専門家会議では取り上げられており、幾つかの国では開発に着手しているという。日本でもこのような開発にお金を使うべきではなかろうか。