もう一つの地区代表2006年08月22日 08時20分46秒

 ようやく今年の高校野球が終わった。早実の皆さんおめでとう。元々苫小牧は春に飲酒事故を起こして選抜を辞退していたし、何か「優勝請負人」的な面構えが気に入らなかったので負けてよかった。その点早実の方が(ユニフォームのせいもあるが)初々しい感じがあって、応援していた。殊に斉藤投手の感情を表面に出さない淡々とした投げっぷりと、連投にも拘らず最期まで威力が落ちない球威とそのコントロールには舌を巻いた。
 この実況中継を見ていて、斉藤投手が群馬県の太田市の出身であることを知った。太田市の役場の方々、昔少年野球時代に監督をやっていたと言うような人が出てきて、「郷土の誇りです」と言うような発言を聞いていて、高校野球にはもう一つの地区代表があるのだと気が付いた。つまり早実は西東京代表として優勝したが、個々の選手にはそれぞれの故郷があって、その幼少期を支えた町や村のおじさん、おばさんが応援していることが大きな支えになっていることを感じたのである。
 これで今年の夏も終わった。これらの球児たちが今後歩む道は又千差万別であると思うが、このひと夏に得た感動が今後の人生に大きな意味を持ってくることと思う。

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