世界一貧しい大統領2015年03月05日 12時06分21秒

 世界一貧しい大統領と言われている人がいる。ウルグァイ東方共和国の大統領ホセ・ムヒカ(Jose Mujica)である。伝えられるところでは、給料の90%を慈善団体に寄付し、自分は残りの10%で生活していると言う。

 彼は在職中(もうすぐ任期が切れるようであるが)国民の経済的な不平等と闘い、所謂貧しい人達の底上げに努力したと言う。ピケティーに指摘されるまでもなく、世界は今や貧富の格差がますます拡大してきているが、彼は将にこの流れに逆らい、国民みんなの安定した生活を確保しようとしたものと思う。

 彼の言によると、自分は決して貧しいとは思っていないと述べた後で、「貧しい人達とは、優雅な暮らしを続けるためだけに働き、常により多くを望む人たちである。」と説いている。また彼は「金が好きだと言う人々は、政治的に危険な存在である」と喝破している。

 現在、我が国の国会では不透明な企業からの献金で沢山の議員がやり玉に挙がっている状況の中で、それらが法律に触れる触れないの問題ではなく、彼らの所業はホセ大統領に言わせれば、一番貧しい人達であり、情けない限りである。我国にもホセ大統領のような政治家が欲しいものである。