安倍首相の戦争観2014年12月25日 16時06分59秒

 元自民党幹事長の野中広務氏が述べられている言葉、
 『 だいたい、安倍さんが「戦後レジュームからの脱却」と言うが、それはお祖父さんである岸信介元首相がA級戦犯(容疑者)にされた東京裁判を否定したいと言うことなんだ。』を見て、吃驚すると同時に、彼の考えが過去の戦争を肯定していることに、極めて強い違和感を覚えた。

 このブログの「安倍さんの靖国神社参拝」でも引用さしていただいたように、安倍さんはこの東京裁判を連合国による「報復」と位置付け、処刑された全員を「昭和の殉教者」と呼び、彼らは「自らの魂を賭して祖国の礎となられたと賞賛しているという感覚は我々庶民には到底理解できないものである。

 我々の感覚は、過去の戦争で300万人とも言われる犠牲者を出し、その方々の対極として、これら戦争を遂行して沢山の犠牲者を出さしめた人たちがいると言う感覚であり、いわば国民の敵である人たちなのである。連合国による裁判で裁かれるより以前に、我々国民を不幸ののどん底に陥れた張本人であり、将に戦争の責任者なのである。

 従って、昭和天皇も今上天皇もこれらの戦犯と称される戦争遂行者が靖国に祀られたときから、参拝をお止めになっているのである。

 安倍首相のこのような過去の戦争を賛美するような考えの中からは、中国や韓国との融和は絶対に生まれてこない。我々は過去の戦争をホントの意味で反省し、迷惑を掛けた近隣の諸国に、謝罪する気持ちがまずなければ、友好の関係は生まれないと思う。

 今度当選した沢山の自民党の議員は安倍さんのこのような戦争観を是認してついて行っているのだろうか。


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