朝日の従軍慰安婦報道について2014年12月24日 09時13分31秒

 朝日新聞が戦時中、韓国の従軍慰安婦の強制連行について、吉田清治証言を根拠に、その存在を掲載したところ、吉田証言が不確かだと言う理由で、バッシングを受けている。

 吉田氏の証言がどのようなものであったのかを詳しくは知らないが、彼なりに調べて、「強制連行」はあったと言う証言であり、その真偽はともかく、これが掲載されたことで、内外にその評価が定着してきたことは否めない。

 自分は戦争中はまだ小学生であり、国全体の動きまでは理解できなかったものの、当時の雰囲気から「強制連行」など当然あったと言う感覚である。日本人でも赤紙一枚で戦場に送られる世の中だったから、一段も二段もさげすまれていた当時の朝鮮人を連行することなど朝飯前だったと思う。

 それにも拘らず、朝日がバッシングを受けているのは、明らかに安倍政権の政策に反した方向だからであり、これを懲らしめるために政府が動いた結果であるように思う。戦争中に、この様な政府によるメディアへの統制がエスカレートしていった経緯からすると、大変危険な兆候だと言わざるを得ない。

 報道の自由はどんなことがあっても守られるべきである。