自民党のTPPへの参加2013年03月13日 09時06分21秒

 
来週にも安倍総理の「TPPへの参加表明」があるとのことで、自民党内でその賛否について論争が激しさを増してきている。その一部しか報道されないので、全貌が分かっているわけではないが、この種の党内で論議が分かれた問題に対する対処方法が、先の民主党の場合と違って、実に巧妙であるように感じるのは自分だけだろうか。

 議員先生方にとって、自分を選んでくれた選挙民の母体に対して、(次の応援を受けるためにも)忠誠を誓い、その利益に向かって主張することは当然としても、最後まで反対を通すかと言うと、そうでもないようなのである。

 つまり、TPP反対の農業団体から支援受けた議員先生方は「喧嘩腰で、声高に」TPP参加反対を主張しているが、一方で安倍首相をはじめ党の方針としては「TPP参加」の方向で進んでおり、近く声明を出すと言い、党全体としてもこの方向でまとまっていくようである。

 その中で、反対派は「強硬に反対」を主張したことで、選挙民への義理を通して、結果として党の方針に従わなければならないと言う立場で、これを容認していくと言う手段を使い、自分たちの主張が入れられないからと言って、法案に反対するとか、党を離脱するようなバカなことはしないように思う。農業団体にはその内莫大な補助金が支給されて黙らされることになる。

 今の政治家の役割は、いかにアメリカさんの主張を取り入れながら、メンツを保ちながら、反対勢力をいかに黙らせていくかにかかっているように思う。こんなことで日本の将来はどうなるのだろうか。

 

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