鳩山元首相は国賊か2013年01月21日 09時09分36秒

 「尖閣諸島を係争地と認めることが大事だ」との鳩山由紀夫元首相の中国での発言について「日本にとって大きなマイナスだ。」『国賊』という言葉が新聞紙面に踊っていた。

 ほんとにそうだろうか。現に連日中国の船や飛行機が尖閣諸島の領海を侵犯しており、中国当局は「自分たちの島だ」と主張しているのだから、係争地でなくてなんなのだろうか。

 このまま我国が「係争はない」と主張し続けた所で、永遠に問題は解決しない。多分我国のお役人は「自分たちの責任で解決しよう」とする意欲も方策のないままに、事なかれ主義に流されているだけである。要するに、問題の先送りで、責任逃れの最たるものである。

 ここで発生した問題は単に尖閣諸島の所属に関することだけでなく、官僚の意に沿わない意見を言った鳩山元首相に対して、マスコミを総動員して「国賊扱い」させ、国民をマインドコントロールしていることである。個人の意見が意見として通る世の中であって欲しいと思う次第である。

 マスコミは完全に死んでしまったのか。


コメント

_ 甚六 ― 2013年01月26日 12時44分15秒

全くですね。
個人であれ誰であれ、外交的手腕が今最も求められてる時期であります。
この際は政界で中国通ナンバーワンの小沢氏を派遣する位の交渉能力を政府に求めたい・・・ところですが・・・?。
其れがために氏の冤罪をも画策する闇勢力の神輿に乗った安倍政権にとっては及びでもない野暮なお話になっちゃいますね。
中国側は公明の山口代表に尖閣事案の棚上げを提案した模様ですが、鄧小平~角栄さんの二番煎じでお茶を濁さざるを得ない按配のようです。
ロシアにも森氏に頼るしかない安倍総理、どう転んでも外交は無理ですよ。

_ toro ― 2013年01月26日 15時44分22秒

最近の外交はどっしりとした構えで望んでいないように見受けられます。
問題が難しそうだから先送りしちゃえ・・・という発想は、子どもの宿題以下の発想です。
親書を持参したから渡したというのだけでしたら、何も政党の党首が行くようなことはしなくてもよいと感じます。
そもそも、尖閣の状況やアルジェリアの問題などで、自衛隊を増強しようとしているのではないか・・・と不安です。
自衛隊の必要性を否定はしないのですが、そういうところに活動の場を求めていくというのは、自衛隊員の命を軽んじることになるのではないだろうか・・・。
どの命も大切だからこそ、外交が必要なのではないでしょうか?

話は脱線してしまったけれど、国賊という言葉自体を報道が使用することが理解できない。
日本人の美しさや矜持は捨て去られてしまったのか・・・。

_ KAJI ― 2013年01月26日 20時29分37秒

 甚六さん、あれだけ鳩山さんを国賊呼ばわりして、結局山口さんは「お互いに尖閣には近づかないようにしよう」と言うような、妥協案でまとめようとしたようですが、つまりは尖閣に紛争があることを認めたことになるのですよね。

 と同時に、尖閣問題を先送りにしたと言うことに過ぎないと言うことだと思います。小沢さんの出番はもっと先にあるのではないでしょうか。

_ KAJI ― 2013年01月26日 20時40分19秒

toroさん、結局政府は解決を先送りしているのですよね。政府の弱腰を露呈しているようです。

 自衛隊の出動ですが、何かアメリカの影が動いているような気がします。第一、石原さんが尖閣の買い取りを表明したのがアメリカだったと言うのも気になるところです。

 つまり、軍備を増強している中国にアメリカが釘を刺すことになったのではと推察します。最近国防長官が日本の立場を擁護するような発言をしていることからも、中国への牽制をしているように思います。

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