菅さんと官僚の関係2011年08月20日 13時49分40秒

 週刊現代の9/3日号に堺屋太一さんと古賀茂明さんの対談で「官僚と言うもの」と題して掲載されていて、その中で堺屋さんが菅さんと官僚との関係について、面白い表現で述べられているので参照したい。

 堺屋さん曰く、「本来、官僚はタクシーの運転手で、行き先を決めるのは政治家のはずです。政治家が行き先を決めたら、官僚は迅速に運転するべきです。ところが菅さんはいきなり「おれが運転する」と言い出した(笑)。で、技量がないから大事故を起こした。こりゃいかんと官僚にハンドルを握らせたら、これが定期バスの運転手で、乗客が何を言おうと決められた路線、つまりは「官僚権限の強化」と言う路線を走っていく。これが政官の実際の関係です。

 大変わかりやすい比喩で、その表現に感心した。いずれにしても、脱官僚と言うことでスタートした民主党政権も政治主導と言う意味がよく分からなかったせいか、逆に官僚に取り込まれて、自民党時代以上に悲惨な官僚支配に陥ってしまっている。

 我々国民からすると、こんな政権に国の運命を任せるつもりはなかったよと、いまさら反省しても後の祭りであり、出来うればもう一度政治家を選び直したい気持ちで一杯である。