民主党の基本政策2011年08月09日 07時51分29秒

 衆参両議院でのねじれ現象の中で、民主党執行部は法案を通すために野党との話し合い調整し、「子ども手当法案」をはじめ民主党がマニフェストで基本政策として掲げてきた法案を次々と変更せざるを得ない状況になっている。行政執行上止む負えない面もあると思うが、執行部は「妥協はしてきたが、基本理念は変わっていないのだ」と主張している。

 ちょうど二年前の8月、停滞しきった自民・公明連立政権に失望し、新しい風を呼び込むために我々は民主党に期待して政権の交代を実現した。我々が求めた最大の政策の変更点は、従来官僚に支配されてきた政権の基盤を政治家を通して国民の手に取り戻すことだった。民主党のマニフェストには「脱官僚」「政治主導」の文字が踊り、従来の保守政権との違いから、我々はこれを担いだ積りであった。

 しかし現実は惨憺たるもので、どこから見ても「脱官僚」どころか、従来以上に官僚依存の政治になってしまっていることに、我々は失望を通り越して、脱力感に見舞われている状況にある。民主党は個々の政策について、その理念は守られていると言っているが、この肝心の「脱官僚」「政治主導」の理念が崩れてしまっている状況でどうして基本理念が守られているというのだろうか。

 我々が政権交代の最大の根拠となった基本理念が変わってしまっているのだから、改めて国民に信を問うのが順序と思うが如何だろうか。


靖国神社への参拝2011年08月16日 08時01分33秒


 昨日8月15日は66回目の終戦記念日であり、戦争で亡くなった方々への鎮魂の気持ちで一杯である。例年のことではあるが、自民党の議員を中心に多数の方々が靖国神社への参拝で賑わっており、民主党の閣僚は一人も参拝していない。

 参拝をした自民党の元閣僚は「生死を賭して日本を守ってくれた兵士に対して敬意を表しないのはけしからん。」と言うような論評をしているが、A級戦犯の合祀については何ら触れていない。これがなければ、民主党の閣僚を含めてもっと沢山の国民からこの日の参拝は支持されるのではなかろうか。

 同時に行われた武道館での「戦没者慰霊の式典」には天皇皇后両陛下を始め多数の著名人が参列して、盛大に行われているのをテレビで見せて頂いた。

 靖国神社に祭られている多くの兵士たちは「天皇陛下万歳」を唱え、祖国の安寧を願って戦場に散っていったわけであるから、本来天皇陛下が一番にお参りされなければならないお立場なのに、お参りされないのは「A級戦犯の合祀」のためである。

 昭和天皇のご意志とは別に戦争を遂行し、国民を塗炭の苦しみに追い込んだこれら戦争犯罪人に対し、天皇家としては許せないのだと思う。終戦間際の閣僚との御前会議で最後に天皇陛下が降服を決断されるいきさつをテレビで見たが、その期に及んでも「一億玉砕」を唱える軍部に対して、一人でも多くの国民を救いたいという天皇の意志が強く働いて決まったという。

 自民党の各位が靖国参拝を拒否し続ける民主党の閣僚を非難するのではなくて、天皇が進んで参拝されるような靖国神社にすることの方が先ではなかろうか。


菅さんと官僚の関係2011年08月20日 13時49分40秒

 週刊現代の9/3日号に堺屋太一さんと古賀茂明さんの対談で「官僚と言うもの」と題して掲載されていて、その中で堺屋さんが菅さんと官僚との関係について、面白い表現で述べられているので参照したい。

 堺屋さん曰く、「本来、官僚はタクシーの運転手で、行き先を決めるのは政治家のはずです。政治家が行き先を決めたら、官僚は迅速に運転するべきです。ところが菅さんはいきなり「おれが運転する」と言い出した(笑)。で、技量がないから大事故を起こした。こりゃいかんと官僚にハンドルを握らせたら、これが定期バスの運転手で、乗客が何を言おうと決められた路線、つまりは「官僚権限の強化」と言う路線を走っていく。これが政官の実際の関係です。

 大変わかりやすい比喩で、その表現に感心した。いずれにしても、脱官僚と言うことでスタートした民主党政権も政治主導と言う意味がよく分からなかったせいか、逆に官僚に取り込まれて、自民党時代以上に悲惨な官僚支配に陥ってしまっている。

 我々国民からすると、こんな政権に国の運命を任せるつもりはなかったよと、いまさら反省しても後の祭りであり、出来うればもう一度政治家を選び直したい気持ちで一杯である。


次期首相候補2011年08月23日 07時24分12秒

 いよいよ菅さんの退陣が決まりそうで、次の首相を選ぶ選挙が迫っている中で、続々と候補者が名乗りを上げてきている。財務省の洗脳を受けて、増税論を展開している野田さんを始め、馬淵さん、鹿野さん、小沢さん、等々と続々出てきている。

 菅さんの失政を見ていると、その理由は、勿論本人の力不足もあるが、民主党そのものの政権運営への未熟と言うか、経験のなさにあるように思っているので、誰が立とうが菅さんと似たような経過をたどることが予想されるにも拘らず、これだけ沢山の人が立候補してくるという神経は全く理解できない。

 立候補予定者がそれぞれの政権を発表していないので、何とのいえないが、常識的に考えて菅さん以上の政治ができるとも思われないが如何だろうか。

 その上、一番嘆かわしいのは、彼らがほんとにこの国難を乗り切れると思っているのだろうかと言う疑問である。民主党はここまでマニフェストから乖離した政策をとるような事態になったのだから、改めて信を問うべき時ではないのだそうか。

暴力団との関係2011年08月24日 11時26分30秒

 昨晩遅く、名物司会者の島田紳助氏が記者会見をし、「暴力団との不適切な関係が表面化した」ことが理由で、芸能界を引退すると発表した。

 本人はこの程度の交際は「セーフ」だと判断していたようであるが、所属先の吉本興業としてはこの事実を看過できず、責任を問われたことに対して、島田氏としては芸能界からの引退を決意したということである。

 我々一般の社会からすると、多少裏も表もありそうな芸能界の人ですら、暴力団との(程度は分からないが)関わりがあると言うだけで、40年間務めてきた仕事を止めなければならないとしたら、非常に重大であり、人倫に背く行為であると考えられている。

 もしそうなら、何故暴力団と言う人たちを世の中に蔓延らせているのだろうか。いることで国民は利益を得ているのだろうか。まさか、職業の自由を言うのではないとしたら、どうして無くしてしまわないのだろうか。不思議で仕方がない。