自然農法の素晴らしさ2009年09月30日 20時14分55秒

 青森のお百姓さんで木村秋則さんという方が書かれた「リンゴが教えてくれたこと」という本を読んだ。自然の素晴らしさと、生態系循環の不思議さは驚くばかりである。

 現代の農法では人手を減らして、収量を上げるためには、「化学肥料、殺虫剤、除草剤」を使うのが一般的であり、それが消費者の薬害問題を引き起こしている。その被害を避けるため、「有機農法」として、化学薬品を使わず、主に堆肥を肥料として使ったもので、コストは掛かるものの薬害問題がないことから、消費者には歓迎されている。

 しかし、木村さんが提案されている農法は、全くの自然農法で堆肥さえ使わないばかりか、例えば雑草は生え放題にするとか、田畑は掘り起こさないとか、これまでの常識を超えた農法である。つまり、自然の生態系を壊さなければ、理想的な土造りが出来て、害虫も寄り付かないのだという。

 食料自給率の向上が我国将来の大きな課題であることから、我国における農業のあり方を根本的に見直そうと言う機運が高まったいるが、木村さんの提唱される「自然農法」は新しい視点に立ったもので、非常に重要な指針を提示されているように思う。 言葉足らずで、理解いただけたか分からないが、興味のある人は次の本をご一読いただきたい。   
(註:日本経済新聞社出版 木村秋則著 「リンゴが教えてくれたこと」)