脱藩官僚の会2008年06月22日 14時17分28秒

新宿御苑の日本庭園で見つけたしょうぶの花
 先週「脱藩官僚の会」という団体が発足した。過去に官僚を経験した人で、現在官僚組織のお世話になってない人で構成し、現状の官僚組織の問題点を正して行こうという趣旨の団体である。無所属衆議院議員の江田さんや、先ほどまで竹中大臣の懐刀として政策の立案に当たり、現在は東洋大学の教授である高橋さんを中心に、合計8人でスタートすると言う。

 現状のわが国における政治的な停滞や、膨大な財政赤字の問題等、政治家の無力が叫ばれる時、その背後に横たわり、膨大な政府組織そのものを動かしている官僚の存在が癌であると言われている。その官僚が本来あるべき国益を二の次にして、省益乃至は自分達の保身を優先していることが問題とされている。

 国会が本来持っている立法権を政治家に取り戻すべきと言われていながら、現実には官僚の書いた原稿を読んでいるだけの議員が大部分ではとても官僚に対抗できるものではない。

 そこでこの強力な官僚体制に対抗して、政治の本質を国民に取り戻すために、今回発足したこの「脱藩官僚の会」が果たす役割に期待したい。官僚のやり方を熟知し、その弱みを知り尽くしている「脱藩官僚の会」の人々が国民を代表する政治家の側に立って、日本政治の主導権を現行の官僚から取り戻してもらいたいからである。

コメント

_ 無荒 ― 2008年06月22日 15時56分43秒

政治家には選挙がある。
最高裁裁判官には国民審査がある。-もっとも首になった人はいないが。
しかし、官僚は国民が不適当だと思っても罷免する手段は全くないのだ。
これはどうにかならないかな。これが出来るようになれば官僚もあまり勝手な真似は出来なくなると思うが。

_ sumiko ― 2008年06月26日 14時36分06秒

「脱藩官僚の会」 のことは先の日曜日、田原さんのサンデープロだったか報道2001でしたか忘れましたが紹介されていました。こういう人たちが出て来た事は素晴らしいですね。心から応援し期待しています。心ある官僚や議員が入会して、大きく育ってほしいものです。

_ KAJI ― 2008年06月27日 09時23分38秒

 無荒さん、早々にコメントいただいていながらお礼が遅れまして済みませんでした。わが国では官僚という暴力団が跋扈して、お金も、国民も搾取されています。
 それを止めるのは政治家でしょうが、この政治家が頼りない人が多くて、どうにもなりません。と言ってもそれを選んできたのは我々国民なのでしょうけどね。
 今回の「脱藩官僚の会」のように官僚のやり口を熟知していて、しかもその問題点に切り込める集団が育ってくれることが一つの解決の道だと感じますが。

_ KAJI ― 2008年06月27日 09時34分39秒

 sumikoさん、コメント有難うございます。

 今回[国家公務員制度]の改革法案が国会を通過した時にインタビューで渡辺大臣が突如涙顔になったのには全く驚きましたが、それほどこの法案成立に対して抵抗する、官僚乃至はそれを後押しする政治家から相当の嫌がらせというか[イジメ]を受けたのではと想像します。実際はこの法案が施行されるまでに骨抜きにならないよう頑張ってもらいたいものです。

 この「脱藩官僚の会」の1人であります高橋さんが書かれました「さらば 財務省!」という本を読みましたが、「官僚すべてを敵にした男の告白]というように大変面白い本でした。

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック