原発の危うさ2007年08月04日 19時57分05秒

 もう旧聞に属するが、中越沖地震の影響として、柏崎刈羽原発の損傷が予想以上にというか、未だに少しづつ公表されていて、全貌がつかめていない印象である。
 当局は想定を大幅に超えた振動に見舞われたと述べているが、写真を見る限り、原発が活断層の真上に作られており、これでは地震の規模自体がそれほどでなくても、大きな被害を受けることは自明の理であると思う。
 地震大国日本で原発を稼動することの危険性について認識があまりにも甘すぎたことは事実で、総ての原発に対して再度この点に関して検証することがどうしても必要である。
 このようなフィジカルな問題についての危うさと共に、或いはそれ以上に危機感を感じるのは関係者の隠蔽体質である。「知らしむベからず、寄らしむべし」というお上意識なのか、「安全」を強調するためなのか、起こっている事実を公表しない体質が、将来より悲劇的な事態を引き起こしかねないことを憂うものである。