ホワイトカラー・エグゼンプション2007年01月02日 20時24分05秒

 要するに「ホワイトカラーで高給取りには残業代を払わないようにしよう。」という法律が検討されているのである。ホワイトカラーがどうとかではなくて、一般的に時間に比例して成果の出る仕事と、時間には関係なくその人の能力と努力で成果の出る仕事がある。
 前者のような仕事に従事している人は幾ら高給取りであっても、残業をさせればその分の賃金を払うのが当然であるが、後者のように会社で働いた時間とは関係なく、成果が評価されるような仕事の場合は残業という概念すら成立しないと思う。(家で専門書を読んだり、パソコンを叩いたりすることもあるので)従って、超過勤務に対する賃金を払う必要はないし、勤務時間もかなり自由であるべきである。
 私は40年前にメキシコの工場へ技術指導ということで派遣されたが、その時の契約書には「規定時間外の仕事に対しては1時間当たり何ドルか払うこと」ということになっていたが、勤務期間中1ドルも受け取っていない。契約以前に私の仕事が時間で計られる仕事ではなかったからである。
 その場合に時間以外で決まる評価基準に対する客観性と評価方法の公平性が大事だし、それを決めるのは最も困難な仕事であると思う。