シンドラー社のエレベーター: 野次馬評論

　日本全国にどれ位のエレベーターがあるのか分からないが、恐らく何百万台はあるのではないだろうか。私自身は毎日出歩くことが多いので、必然的にエレベーターに乗る機会も多い。特にそのエレベーターが危険だと言う意識などなしに乗っている。
　そこに、自転車に乗ったままエレベーターから出ようとした高校生が、扉が開いたまま突如上昇し始めたエレベーターにはさまれて死亡すると言う悲惨な事故が起きた。そのエレベーターのメーカーがシンドラーと言うスイスにあるメーカーで世界でも有数の出荷量を誇っていると言う。
　この事件が発端となって、全国的に多数のエレベーター事故が報告されているが、その全部がシンドラー社の製品に関っていると言うので二度ビックリした。シンドラー社は保守が悪いといっているようであるが、全国でわずか数千台しかないエレベーターでこれだけの事故が出ていると言うのは明らかに製品そのものの欠陥に起因していると思う。
　そのシンドラー社のエレベーターの世界での設置台数が上位にあると言うのが理解できない。(アメリカや香港で死亡事故は報告されているが)日本で起こっているような事故の頻度がホントだとしたら、世界でそんなに売れるわけはないと思う。と言うことは日本では値引きするために粗悪品を出荷したのだろうか。今後は日本市場から締め出されると思うが、日本は未だに低開発国扱いなのだろうか。そのシンドラー社の欠陥エレベーターを一番沢山使っていたのは公共的な施設だったと言うのは、役所の体質を如実に表しているのではないだろうか。