村上ファンドの功罪2006年06月07日 21時06分00秒

 村上氏がインサイダー取引の理由で逮捕された。彼が会見で「お金を儲けて悪いですか?」とわめいていたが、庶民感覚としては違和感を感じざるを得なかったが、世の中はその種の商法がまかり通る時代なのかもしれない。この種の金融取引については法整備も不充分で、後追いながら、今日も改正案が参議院議員を通過した。
 確かに我々古い人間にとっては「額に汗して働くこと」に意義があり、座っていて、右から左に金を動かすだけで、大もうけする風潮には違和感を感じるが、アメリカではもうこの種のビジネスが普通で製造業は衰退の一途をたどっているように感じる。今までから言われていることではあるが、[禿げたかファンド]に狙われているようだから、日本もそのような時代の体制を整えておく必要がある。
 村上氏が常々言っていたように、企業はもっと手持ちの資源を有効に活かして、企業活動を活性化する必要がある。その結果として株価が上がり、株主にその利益を還元すると共に、禿げたかファンドに足元をすくわれない企業体質にして欲しい。