将棋における奥の深さ2017年06月26日 09時10分40秒

 つい先日、囲碁将棋の世界でプロの棋士たちの能力が、AIを使ったコンピューターにかなわない時代にはいいっていることを述べた。

 しかしこれを逆に考えると、現在の棋士たちの能力レベルがこれからも大いに伸びる可能性があることを示唆しており、勝負の世界にある種の革命が起こる予感がする。

 つまり、江戸時代から明治を通して培われてきた囲碁将棋の定石とか常識が、必ずしも最良ではなく、それらの常識を打ち破るような考え方の中に正解があるということになる。

 そこに、時あたかも藤井四段という新星が突如現れ、あれよあれよという間に歴代タイの28連勝をしかも無敗で重ねている。負けた28人の中には従来の常識ではかなりの打ち手もいたというが、かまわずに打ち砕いてきた。

 従来の常識ではプロのなり立てのしかも最年少の14歳が勝ち進むなどということは考えられないことだが、AI的な発想からすると、十分に可能性があると考えられる。

 従来の常識にとらわれず、新しい考えを持った棋士が新しい世界を築いていくと期待したい。