安倍政権の右傾化2014年03月12日 10時11分10秒

 最近、とかく安倍政権の右傾化が問題になってきている。例えば、秘密保護法案に対しても、戦前、戦中の特高警察を彷彿とさせ、現憲法下での「集団的自衛権」の行使についても、(或いはアメリカからの要求があるのかも知れないが、)武器輸出制限の緩和にしても、安倍政権は何とか日本が戦争をしやすい国にしようとしているようで不気味である。

 そこで、面白いと思ったのは思想信条的には自民党の伝統を受け継いでおられる長老の方々、野中さんや古賀さんなどがこの安倍政権の動きに危機感を表明していると言う。

 つまり、同じ自民党でも自分の身体で戦争を経験した世代は、その悲惨さを身を持って認識しているために、何を置いても避けようと発想されているせいだろうが、戦争の悲惨さを知らな世代になると、何か「戦争をしなければ、一人前の国と認められないのでは」と思っているように思う。

 その後、戦火で苦難を潜り抜けてきた国々は、にほんの「完全平和主義」を歌った憲法こそ理想であり、羨望の目で見られていると言うのは皮肉な話である。