高齢者の行方不明2010年08月10日 22時14分25秒

 30年ほど前に亡くなっていた老人について死亡の手続きをせず、年金を受け取っていたという事件を発端にして、全国的に調査したら、全国的に行方不明の老人が多数見つかっているという。

 調査のために役所の人が住民票に従って訪問すると、何年も前からいないというような返事があるという。もちろんベースには家族の絆が希薄になっていることがあるとは思うが、親を介護する子も歳を取ってきており、親より先に亡くなることもありうると思う中で、家族の問題としてだけで捉えることは難しいのではと思う。

 やはり、老人を含めた弱者は社会が支える体制を整える必要があるのではなかろうか。殊に、役所の怠慢は目に余るものがある。先に年金保険機構の怠慢で沢山の国民が年金がもらえない事態は未だに解決していないが、今回の役所による住民の所在が把握できていない問題も、上から言われないと何もやらない役人の悪しき慣習が定着している査証ではなかろうか。

 役所の中で「これ問題だよ」という声を上げる人はいないのだろうか。