英国のEU離脱の可否を問う国民投票2016年07月04日 08時46分01秒

 英国のキャメロン首相は国内のEU離脱の風潮を
牽制し、残留を不動のものにするために、国民投票を呼びかけ、実施された。
 

 その結果はキャメロン首相が描いた道筋から外れて、52:48の僅差で離脱派が勝ってしまったのは全く皮肉な結果であった。

 その結果、英国を中心としてグローバルに特に経済的な混乱が懸念されており、現に我が国では円が急速に上がり、株価が下落している。

 英国のEU離脱へのプロセスは9月以降新しい首相を選んで進められるというが、最大の問題は「離脱」に伴う諸般の政策が全く見通せていないことである。何の手立てもなく離脱に移行した英国民の混乱ぶりを見るにつけ、国民投票という直接選挙の恐ろしさを感じた次第である。

改憲論2016年07月09日 19時32分49秒

 参議院選挙の投票日を明日に控えて、各党では「改憲論」に花が咲いている。自民党は表だって憲法については争点にしていないが、参議院で与党として2/3以上の議席を取ったら、必ずや改憲に踏み込んでいくと思われる。

 野党を中心に「改憲反対」「憲法9条変更反対」等々主として現行憲法を守る立場で議論が進んでいる。

 しかし我々国民がほんとに知りたいことは、漠然と憲法を変えるというのではなくて、「憲法のどの条項をどのように変更したいのか、」を議論してほしい点である。

 先に谷垣総裁の時に作られたという憲法草案については、憲法条文の全項目について変更されており、憲法の持っている根本的な理念が現行の憲法とは違っており、簡単に国会で議論して決められるようなものではない。しかしこのような時代に逆行したような考え方は断固として拒絶していかなければならない。