ライオンは練習しなくても早く走れる2018年12月31日 19時27分16秒



 冬休みに入って、ラジオ番組では、例年のことながら「子供たちからの質問を受けて、先生方がそれに答える」という番組がある。」先日、何気なく聞いていたら、こんな質問が出てきた。
人間は一生懸命に練習しないと速く走れないのに、ライオンは何も練習しないで、早く走れるのですか。


 先生は「人間は少しでも練習を休んだら、筋肉が弱くなってしまうのです。ライオンは練習しなくても筋肉がついているのです。」というような説明をしておられたようでしたが、これでは質問に答えたことにならないように思います。

 考えてみたら、生物のかなり根源的な問題であるように思う。つまり、人間がかなり努力しないと、早く走る能力を持てないとしたら、もともと人間にはそのような能力は必要ないということではないだろうか。

 神様(?)は人間には強力な筋肉よりも、大きな頭脳を授けられたのだから、これを使って生きていければ十分ということではないだろうか。

 

日ロ平和条約の締結2018年11月17日 14時06分21秒



 1956年以来ペンディングになっていた日ロ平和条約をまとめようとしている。日本としては4島の返還を条件に平和条約を結びたい意向だったが、ロシア側の意向で合意できなかったが、1956年の日ソ共同宣言を基礎に、2島返還を先行することで、決着を図っている。


 ところがここにきて、プーチン大統領が変なことを言い出している。つまり、「歯舞・国後の二島は渡しても、その主権を渡すことはない。」とのことである。主権を渡さないで、返還するという意味が理解できなかった。

 しかし、インターネットだか、テレビで何方か(名前を失念したが)おっしゃってた言葉で、なるほどと理解した次第である。つまり、「これは沖縄方式ですね。」という発言である。

 つまり、沖縄は1972年に日本に返還されたけれど、主権はアメリカに握られたままであるということだと解釈した。日米地位協定を含めて、沖縄どころか、日本国自体も自国に主権はないのかも知れない。

 

高血圧症の定義2018年10月15日 10時26分47秒



 今まで140以上が高血圧とされてきているが、来年度から130以上を高血圧とするという。またまた、政府は降圧剤の販売を伸ばして、製薬会社を儲けさせようというのだろうか。


 自分は現在84歳で、朝の血圧は110から120ぐらい、夜になると、140から150ぐらいになる。我が家はマンションの3階にあるが、階段を上ってきただけで、血圧は170ぐらいになる。このように一日の生活の中で、血圧は大きく変動している。これで高血圧症をどのように判断するのだろうか。

 何年か前に読んだ老人医療の先生が書かれた本に「歳を取ってくれば、血管内にプラークが溜まって、血液が通りにくくなるのは自然の理で、だから血圧を高めにしないと、脳に十分な血液が送られないことから、認知症の症状が出るのだ。」というくだりには十分納得した次第である。

 昨年は起立性低血圧症を経験したが、要するに血圧というものは、自律神経の働きで、その時その時で体に合った血圧に調整してくれているのだから、無理に薬でコントロールしようとしたら、かえって弊害が出てくると思っている。

ほんとに長生きしたいのか2018年10月09日 20時42分06秒


 今日久しぶりに外出して、帰りのバスを待っていたら、「俺死にたいよう!」と叫んでいるおじさんがいた。年齢は85歳という。特に深刻なという感じはなく、淡々と誰に言うともなく話しかけていた。


 世の中の新聞もテレビも雑誌も「いかに長生きできるか」特集し、食べ物やサプリメントの推奨から、どんな運動が長生きに役立つかといった記事が溢れている。100歳を超えて元気で働いている人を掴まえて、食習慣やその日常を聞き出そうとしている。

 このような長生きは善であり、早死には悪であるというような短絡した考え方でいいのだろうか。今生きている人にとっては「死」というのは未知の経験であり、出来たら避けたいと思う気持ちもわかるけれども、どうせどこかでやってくる「死」に対して、もっと身近に感じていいのではないだろうか。

 橋田寿賀子さんではないが、もうやることやったのでこの世とオサラバしたいという考えも、あながち捨てたものではない。他人からお世話になって、お返しできなくなった時が一つの区切りではないかと思うが如何だろうか。

日大アメフト部員の悪質タックル2018年05月27日 15時25分01秒


 日大アメフトのディフェンス部員が 関学大の部員に違法なタックルをして、負傷させたことが問題となり、世間を騒がせているが、この違法行為よりも、この違法行為をだれが指示をしたかでもめている。


 違法な行為を実行した選手サイドは、単独で記者会見をして、監督やコーチからの指示があったことを理路整然と述べたのに対して、監督コーチ側は「そのような指示はしていない」と反論し、話は平行線をたどっているが、会見を見た感想からは、どう見ても選手サイドに理がるように感じられる。

 当該選手は「たとえ監督からの指示があった」とはいえ、このような違法行為をしてしまったことに対して、後悔の念が強く、今後はアメフト競技には戻らないと発言しており、彼の人生設計を大きく狂わしてしまったことになる。

 これからのお話は仮定の問題である。彼は違法行為を実行した後で「やらなければよかった」と後悔したようであるが、彼のような誠実な人柄だったら、たとえ監督から指示があっても「私にはそのような不法行為は出来ません。」と断れなかったのだろか。もちろんそうすれば、一層不遇な目にあうだろうし、場合によってはチームを追われることになったかも知れない。

 ここまで考えてくると、このような判断の岐路はスポーツの世界だけに限ったことではないように思う。政治の世界でも、今や沢山の官僚たちが「これは悪いことだ」と分かりながら、その世界に手を染めており、我々会社員にとっても、理不尽な上司の命令に従わなければならないケースは多々遭遇するところである。

 そのような場合に、自分の出世のために、その毒を飲み干すか、自分の将来を捨てても、正義を貫くかは、その人の人生観そのものである。
「あるものを、ない」と言って、出世していく官僚を見ていると、浅ましさを通り越して、悲しさを覚えるのは自分だけだろうか。

相乗りタクシー2018年01月29日 10時57分53秒

 最近「相乗りタクシー」がいよいよ日本でも許可されるようになると報じられているが、実はこれが違法行為だとは知らなかった。アメリカなどでは日常的に使われており、日本人は自分も含めて、ただ単にシャイなために、ほかの人に声がかけられないのだと思っていた。


 つまり、これまでは例によって業界の「カタ」を持つ政策で「相乗り」を禁止していたのだと思うが、実施されれば乗客にとっては大きなメリットになることは確かである。

 「相乗りタクシー」の話が出てきたときに思い出したのが、50年ほど前に自分がメキシコに住んでいた時、よく見かけた「ペセロ」という相乗りタクシーのことである。(今もあるかどうかは知らない)

 「ペセロ」はメキシコ市の幹線道路であるレフォルマ通りを行ったり来たりして、乗客が手を挙げれば止まってくれて、1ペソ払えばどこででも降りられるシステムになっていたと思う。ぼろぼろの車で計器類はみな壊れて、ドアもまともに閉まらない危なっかしいものであったように思う。


戦中生まれと戦後生まれ2018年01月25日 15時23分55秒

 厳密にいうと、終戦前に学校行っていたかどうかで大きく認識が変わるというお話。


 昨日老人会で「童謡唱歌を歌う会」があり、みんなで楽しく歌いました。その中で「雲にそびゆる高千穂の 高根降ろしに草も木も・・・・」という紀元節の歌がかかった時に、自分を含めて戦中派は苦も無く歌えるのに、戦後派は「そんな歌聞いたことない」という反応でした。

 そしたら今日の朝日新聞の「折々のことば」に
  戦争を知っている世代が政治の中枢にいるうちは心配ない。平和について議論する必要もない。だが、戦争を知らない世代が政治の中枢となった時はとても危ない。(田中角栄)
というのがあった。

 頭でわかっていても、実際の経験がないとほんとには分かっていることにはならない。


我が国の政党という集団2018年01月23日 14時03分52秒

 せんだっての総選挙を控えて、民進党の大分裂が起きて3つの党になったいるが、このところ再度統一の政策集団を作ろうという動きがあって、相談が進んでいるようであるが、立憲民主党の枝野さんは政策の合わないグループとは一緒になれないと苦言を呈している。


 翻って、わが国で政党とはどのように定義されているのであろうか。例えばアメリカでは共和党と民主党の二つしかない。ドイツ、フランス、イタリアなどはもう少し細かく分かれているようであるが、日本ほどではないと思われる。

 厳密にいえば個人の思想や考えは個々人で違っているのが当たり前である。従って、どこまでの考えをまとめて、政党としてグループ化するかで、いかようにでも分かれてしまうように思う。
アメリカでは経営者側の代表として共和党があり、労働者側の代表として民主党があると聞いている。こんな大きな括りで政治が進められるが、個々の法案に対しては政党としてではなく、個人として賛否を表明するので、政党員の数だけで法案が審議される。

 日本では「党議拘束」という不思議な制度があって、政党のトップがこうだと決めたら、個人の意見はどうであれ従わなければならないのである。これは人権無視も甚だしい。上述したように個々人はそれぞれの考えを持っており、自発的にこれを表明できなければ、民主主義とは言えないのではなかろうか。

 我が国でもアメリカでのように、基本的な政策で合意できれば、政党員として認めておき、個々の政策に対する賛否の表明では、党議拘束をやめて個々人の考えで表明するようにできないものだろうか。

 

 


実習生という名の奴隷(?)2017年12月13日 09時08分01秒

 我が国では人口の減少が続いており、特に労働人口の減少がはなはだしい。この対策として、政府は「実習生」と称して、安価な労働力を海外から調達している。現時点でこの実習生は25万人に上るといわれているが、今朝の新聞によると、より有利な賃金を求めて、脱走する人が多発しているという。


 名目的には「仕事を覚えてもらう」という建前があるが、使う側はできるだけ安い賃料で働いてもらえばいいという積もりだし、実習生(?)の方も
稼ぎが増えればいいと思っている中で、両者の思いは一致していない。

 これらの実習生は(報道によると)国を出るとき莫大な借金を背負ってきているという。「日本に行けば賃料も高く、直ぐに返済できる。」と言われていたようであるが、現実は賃料も低く、生活していくのがやっとの状況という。

 政府はどうしてこのような姑息な手段で低賃金の労働者を調達する方策を取るのだろうか。これでは「奴隷」と変わらないではないか。もっと正規に日本人と同じ労働条件で働ける外国人を受け入れていくべきではないだろうか。日本における労働者がどんどん減ってきているのだから。

新しい形の植民地2017年10月27日 09時43分52秒

 先日テレビを見ていたら、富士山の上空はアメリカの支配圏だと知りました。富士山だけでなく、東京周辺の上空はアメリカの厚木基地が支配しているそうで、羽田をたった飛行機はいったん太平洋上に出て、その支配空域を避けて飛ぶという。


 また、先日アメリカのヘリコプターが畑に不時着して炎上したが、その原因を調べるのに、日本の当局は関与できないのだという。日本政府の原因の解明と対策ができるまで「飛行の中止」を申し入れているのに、「機体に問題はない」ということで一方的に飛行再開を始めている。

 これらはアメリカと日本が取り決めている「地位協定」によるとされているが、独立国の日本の中で、アメリカの権利が大きく幅を利かせ、日本はそれに従うしかないことになっている。

 これらを見ていると、アメリカが何の目的で日本に何万もの兵士を駐在さしているかが分からないが、明らかに日本を植民地支配しているように感じる。この地位協定は我が国の憲法より上位概念に位置することからも、これは新しい植民地政策ではないだろうか。