ほんとに長生きしたいのか ― 2018年10月09日 20時42分06秒
今日久しぶりに外出して、帰りのバスを待っていたら、「俺死にたいよう!」と叫んでいるおじさんがいた。年齢は85歳という。特に深刻なという感じはなく、淡々と誰に言うともなく話しかけていた。
世の中の新聞もテレビも雑誌も「いかに長生きできるか」特集し、食べ物やサプリメントの推奨から、どんな運動が長生きに役立つかといった記事が溢れている。100歳を超えて元気で働いている人を掴まえて、食習慣やその日常を聞き出そうとしている。
このような長生きは善であり、早死には悪であるというような短絡した考え方でいいのだろうか。今生きている人にとっては「死」というのは未知の経験であり、出来たら避けたいと思う気持ちもわかるけれども、どうせどこかでやってくる「死」に対して、もっと身近に感じていいのではないだろうか。
橋田寿賀子さんではないが、もうやることやったのでこの世とオサラバしたいという考えも、あながち捨てたものではない。他人からお世話になって、お返しできなくなった時が一つの区切りではないかと思うが如何だろうか。
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