パリにおけるISによるテロ事件2015年11月18日 11時29分46秒

 今月13日の金曜日にパリでテロ事件があり128人が亡くなったと。
テロの主体は今シリアとイラクで活動しているIS(イスラム国)によるものだと言う。此のテロ事件を契機にヨーロッパ、米国だけではなしに、ロシアもISへの空爆を始めると言う。

 しかしながら、シリアとイラクに展開するISの勢力は数万と言われており、更に今回のようにフランスで大規模なテロをやるとなると、莫大な資金が必要になると思われる。

 これらの資金はどこからきているのだろうか。一説によると、シリアやイラクの占領地域から産出する石油を売ったり、美術品を販売したりして調達しているとのことであるが、これらをお金にするためには石油や美術品を買う人がいると言うことではなかろうか。誰が誰が買っているのか。

 更には、こうして得たお金で武器を調達するとしたら、この武器を売る人がおり、弾薬を得る人がいなければならない。誰がこれら武器や弾薬を売っているのだろうか。その量からしたら、かなり大きな勢力が関わっていると考えられる。

 従って、ISに対する掃討では空爆等による直接的な攻撃よりも、このISに流れ込んでいる「お金」の道筋を断つ方が遙かに簡単で容易だろうと思考するが如何だろうか。

 今までにこのような補給路を断つと言う施策ではなく、あくまで空爆を含めた直接攻撃に偏っていると言うことは、その方が攻撃する側にとってもメリットがあると言うことではないのだろうか。つまり、今回のテロ事件を含めて、現象面で現れている戦闘とは裏腹に、どこかの大きな勢力が背後で動き回っているように思えて仕方がない。