花岡事件の殉難者慰霊式2015年07月04日 09時37分36秒

 昨夜のニュース23を見ていて、大変感動すべき報道に出会ったので報告する。終戦直前の6月に当時中国から強制連行(拉致)されて、食べ物も十分に与えられず、重労働を強いられていた労働者が蜂起し、沢山の犠牲者を出して鎮圧された「花岡事件」についてである。

 以来70年がたった今日でも、事件のあった秋田県大館市では犠牲になったこれ等の人々を慰霊するための式典が行われていると言う。大館市の福原市長は「当時は戦争という異常な状態だったとはいえ、この様な非人道的な行為は許されるべきではなく、この事実を未来永劫風化させてはならない」と述べた。

 この式に中国から参列していた王敬欣さんは父をこの事件で亡くしたが、この父の受けた苦難を過去のものとせず、、大館市民は忘れずに慰霊してもらっていることに感謝すると述べている。と同時に、今まで日本人に抱いていた憎悪の感情が一気に氷解したと述べていた。

 素晴らしいお話だと思うし、過去の戦争で日本が加害者として犯してきた罪悪を忘れずに後世に引きついて行くことに大切さを痛感している。この間政府の方からは再三にわたって、行事を取りやめるようにとの勧告が来ているが、これをはねのけているようである。


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