安倍さん、誰を戦場に送るのですか?2014年07月03日 09時26分49秒

 集団的自衛権の問題は過去にいろんな角度から書いてきているが、いよいよ憲法解釈を変えて、集団的自衛権を行使できる国になったようです。アメリカから要請されていたのだろうとは思うが、余りにも拙速すぎるように感じる。安倍さんにして見ると、人並みに戦争に参加させる国にしたかっただろうか。

 過去の歴代政権がこれを容認してこなかった中で、憲法の解釈だけでこれを変えると言うのは余りにも無謀であるように思う。これを容認しているドイツ政府からはアフガニスタンに兵を送り、役目は後方支援だったにも拘らず数十人の兵士が亡くなっていると言う。

 交戦権と言う言葉がある。「国家が戦争を行う権利」なのだそうであるが、端的に言うと、人を殺しても罪ならない権利なのだと言う。
恐ろしいことである。人を殺すと言うことは殺されると言うことでもある。安倍さんは誰を戦場に送ろうとしているのだろうか。


自分の心情と投票する議員の主張2014年07月10日 20時08分55秒

 国政選挙でも地方選挙でも、自分が考えている政策に近い主張をしている候補に投票することになるが、個々の政策については必ずしも一致しているわけではない。例えば、今自民党が進めているデフレ対策のための金融緩和には賛成しているが、集団的自衛権容認には反対だと言うようなことは日常的に発生する。

 同じように、各議員にしても、自分の党の方針とは言いながら、Aの政策には賛成だが、Bの政策には反対と言うケースが頻繁に出て来ると思う。しかし「党議拘束」と言う縛りで、心ならずも賛成票を投じることになるのは政治家として如何なものだろうか。

 例えば、「原発反対」を唱えて当選した議員が、その所属する党の方針に従って「原発賛成」に回ると言うのは、彼に投票した我々有権者からしたら、「裏切り」を受けたことになるわけで、詐欺だと言われても仕方がないのではなかろうか。

 その為には各党は「党議拘束を止めて」個々の政策に対しては個々の議員が自分の主張に基づいて賛否を表明できるようにできないだろうか。勿論、ある政策に対して与党の議員から反対が出るかも知れないが、野党からの賛成が出るかも知れない。

 そうでなければ、各個人の議員に投票する意味はなく、政党にだけ投票すればいいことになるが、この政党の主張と言うのがくせもので、選挙の時には言ってなかったことを政策として出してきたり、そうでなくても賛否の分かれる政策を抱えている政党を選ぶと言うのは、もっと困難な仕事であり、事実上不可能である。
 


川内原発再稼働か?2014年07月23日 08時49分06秒

 現在日本にある全原発50基がすべて止まっている中で、新しく決まった安全基準に基づいて順次審査が進んでおり、九州の川内原発1,2号機が審査を合格したとのことである。

 しかし、不思議なのはその会見の中で、田中委員長が「決められた基準にのっとって判定したものであって、安全であるかどうかは分からない」と述べているのは如何なものか。更に「避難計画」について問われたのに対しては、「避難計画はこの安全基準には入っていない。地方自治体が立案するのでしょうね。とまるで他人事のような回答であった。こんな状態で誰がこの原発の稼働に対して安全に責任を持つのだろうか。

 安倍総理は「世界一厳しい安全基準に合格した原発は順次再稼働していく」と言っているが、何が世界一厳しいと言えるのだろうか。アメリカの基準でも安全基準の中に避難計画や災害対策が含まれており、それに合格しないと稼働は認められないと言う。

 地震大国日本で、やたら活断層が走る地形に中で、立地してきた原発が稼働できるように安全基準を決めてきたのではないのか。暗澹たる思いに駆られる。