右傾化安倍首相に古賀長老が苦言2014年05月14日 07時38分55秒

 自分も予てから懸念を抱いていたが、安倍首相の右傾化「集団的自衛権の容認、秘密保護法案の改定、靖国神社への参拝等々」が止まらない。この動きに対して、自民党長老で遺族会の会長を務めた古賀誠氏が今週の週刊朝日で、苦言を呈している。

 古賀氏も長年自民党の中枢で党運営を預かってきていたわけだから、自民党を本来持っている考えややり方は熟知していると考えられる中で、同じ自民党の安倍首相に対して、意義を出される唯一の理由は彼がいがみながらも戦争世代を経験しており、安倍さんにはそれがないことである。

 記事によると、古賀さんは2歳の時に父が出征し、4歳で戦死されたと言う。戦後母子家庭の中で育ち、苦難の人生を経て、成長された中で、「あの悲惨な戦争だけは決して繰り返してはならない」と言う強い信念があるのだと思うし、自分も彼よりはやや年長であり、戦中戦後の悲惨な状況は身をもって感じてきており、「平和の大切さ」を切実に感じている次第である。

 こうして見てくると、概念として「平和主義」を唱えながらも、戦争の苦難を実際に体験した人間でないと、ほんとの平和を語れないのだろうか。我々日本人は戦後69年、憲法9条により、戦闘で外国人を一人も殺めなかったと言うのは大きな誇りであると共に、世界に広めたい素晴らしい施策だと信じている。

 戦争を忘れた世代が次の戦争を企画するとすると、何と人間は愚かな生き物だろうか。