世界一厳しい原子炉設置基準2014年03月16日 19時33分31秒

 福島第一原発の事故の後、停止中の原発の再稼働を進めようとして、現政府は躍起になっているように思われる。つまり、事故後原子力規制委員会を新設し、そのもとに原子炉の設置基準を新しく設定して、この基準に合格した原子炉は順次再稼働させるのだとしている。

 政府の説明では「この新しく作った設置基準は世界一厳しい基準だから、この基準に適合する原子炉は考えられる一番安全なものであると説明している。

 しかし、例えば敷地内にあるば断層については原子炉の真下にあるもののみを問題とし、しかも活断層と認められない場合は設置できると言っているが、アメリカの設置基準では敷地内どころか、原子炉から100km以内に断層があっても設置が認められないと言う。どちらの基準が厳しいか一目瞭然ではないだろうか。これでよくも世界一厳しい基準と言えたものだと、呆れるばかりである。

日本列島の活断層
  https://twitter.com/olivenews/status/444266646325035008/photo/1

 福島の原発事故の後、アメリカではさらに設置基準が厳しくなって、採算的に他の発電方式に対抗できなくなり、次々と撤退していると聞く。アメリカでは最近安価な「シェールガス」が量産されていることからとも考えられるが、原子炉による発電が必ずしも安い時代は過ぎているのではないだろうか。


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