寄付金の闇2013年06月26日 08時32分43秒

 日本人は、いや少なくとも自分自身は「寄付金を納める」ことが苦手である。自分の懐からお金を出すことが惜しいからではないが、何となく得体のしれない闇に向かってお金を送っているような気分になる。

 その第一は(よく言われているように)寄付したお金がどこに行って、何に使われているのかが分からないことである。今回の大震災被害への援助にしても、色んな慈善団体が寄付金を募集していて、それぞれ集めたお金を然るべき団体に配られたのだろうとは思うが、詳細は全く分からない。

 その第二は(これは自分だけがこだわっているのかも知れないが)然るべき組織を通して寄付金が集めるのだから、その業務を行うために多数の人がいり、それらの業務を統制する管理者がいることになるが、この人たちの給料を含めて、この募金に関わる経費がどれぐらいかかっているのが分からない点である。もっと端的に言うと、集まったお金のうち何%が実際の支援に回されているのかが分からない点である。

 欧米の人たちが、気軽に寄付に応じている所を見ると、そんな細かいことにこだわるべきではないのかも知れないし、寄付金の行く先を案じているようでは、本来の「援助」と言う意味からは趣旨が違うのかも知れない。

 しかし、お金を集めると言うことに関しては、このところ頻発している「お母さん助けて詐欺」とどう区別できるのか、難しい世の中になってきているように思う。