憲法96条の改定2013年05月05日 19時30分26秒

 安倍内閣は憲法の全面的な改訂を目指しており、その前提として、衆・参両議院の2/3以上の賛成がないと憲法条文の変更を提案できないと言う現憲法の96条を改定して、1/2以上の賛成があったら提案できるようにしようとしている。

 憲法の条文を変更すると言うことは国の方向を変える重要な案件であり、簡単に変えられるようだと、政権が変わるごとに安易に変えられて、日本の針路がとんでもない方向に捻じ曲げられる危険がある。この危険を避けるためにも、この96条は絶対に変えるべきではないと考える。

 自民党は今頃になって、「この党は憲法を変えるための党である。」と言い出して、この96条の改定を次の参議院選挙の争点にしたい意向と言う。
憲法の個々の項目について改定すると言うことであれば、それぞれ議論して決めればいいと思うが、その前提条件となる96条を変えると言うのは全く理解できないし、絶対に反対である。

 安倍内閣は一体何を考えているのだろうか。全く理解できない。


川口委員長解任2013年05月10日 16時44分50秒

 川口議員が中国要人との会合で、一日滞在が長引き、自分が主催している環境委員会が開けなかった問題で、参議院では川口委員長を野党の多数勢力で、解任決議したと言う。

 自民党サイドは川口議員滞在日数を延ばすよう野党に働きかけたが、受け入れられなかったと言う。こう着状態になっている日中関係打開の情報と、いつでも開ける(或いは代理でも開ける)委員会への出席と、比べるのも恥ずかしいぐらいの重点度の違いを感じられないのだろうか。

 こんな子供の喧嘩のようなやり取りが、いやしくも国会議員の中でやられえいることに対して、一国民として恥ずかしい限りである。野党は確かに与党を追い詰める立場であることは理解している積りではあるが、こんなバカげた処置で溜飲を下げているとすると、完全に国民からは見放されると思う。
 我が国議員の知能と、志の低さに唖然とせざるを得ない。これが国民を代表して国を動かそうとしている人たちなのだろうか。情けない!!!!


橋下代表の従軍慰安婦発言2013年05月15日 07時36分10秒

 橋下維新の会代表が戦中の従軍慰安婦を容認する発言から、現状沖縄の米軍に対しこれを推奨すがごとき発言に続いている。歴史的な認識は兎も角として、この種の事項は極めて個人的な問題であり、必要であるとかないとか、決めつけるべきではないし、ましてや党を代表する人物が口にするべきこととは思えない。

 当初橋下氏が立ち上げた当初の維新の会には我国の政治を変える大きな潜在力があったと思うが、石原代表と組むことで、右翼的な思想が加味されて、我々が描いてきた維新の会のイメージから大幅に後退してしまったが、ここにきて橋下代表のこの発言で完全に維新の会の政治生命は断たれたと判断する。

人間は忘れ易いものでしょうか2013年05月27日 08時11分52秒

 小高い丘の中腹に「ここより下には家を建てるべからず」と書かれている石碑があり、これを忠実に守った地域では人的被害はほとんどなかったと言います。人間はえてして忘れ易いものですから、この様に石に書き込んで戒めとしているのでしょう。

 最近の新聞に四国の南岸地方で、昔津波の被害を受けた地域に、沢山の家が建ち、街を作っているのだそうです。津波の被害を直接受けた人たちはその怖さを認識していたのでしょうが、代が変わり次第にその怖さが実感されなくなってきて、生活の利便性から低地に移り住んできたのでしょう。
人間に記憶だけでは中々真実が伝わり難いのでしょうね。

 私がここで書きたいことは「戦争」のことです。津波は一地方のしかも自然災害ですが、戦争はあくまで人間が起こすものです。第二次世界大戦を経験し、我国では沢山の優位な人たちを亡くし、国土は焦土と化し、敗戦の中で、我々はもう金輪際戦争はしないと、心から思い誓ったものです。

 しかし、爾来68年経ち、当時を実感している人は年々減って行くとともに、戦争はしないと誓った当時の思いが急速に薄れてきているように感じます。殊にこの安倍政権になってから、平和憲法を変えて、日本の軍隊がアメリカの軍隊と共に攻めて行けるような、そんな憲法に変えようとしているように見えます。どうして、我々戦中戦後を経験した世代が誓った不戦の思いが繋がって行かないのでしょうか。いかにも人間と言うものは忘れ易いものだと感じざるを得ません。

 戦争は二度とごめんです。