国民の信任2012年03月03日 10時01分32秒

 昨日は野田総理と谷垣総裁の党首討論があった。色々あったが、結局の所、財務省の命を受けて、野田さんは消費税増税の法案を通したいし、谷垣さんは法案そのものには賛成しながら、解散総選挙をしろと主張しているようである。

 しかし、世論調査では民主党の支持率が17%で自民党が12%だという。一方無党派層と言うか、大阪の橋下さんを意識した第3勢力に期待したい国民が50%を超えていると言う。こんな状況で解散総選挙鵜をしたら、民主党も自民党も少数野党に成り下がってしまうのは目に見えており、従って民主党は衆議院で多大勢力ある現在の情勢の中で法案を通したいと画策し、自民党は玉砕(?)を画策しているのか、理解不可能な情勢である。

 民主党と自民党が間違えたのは、敵は相手党ではなく官僚なんだと言う基本を忘れていることだと思う。野田さんは解散をちらつかせながら、消費税増税の法案を通そうとしているが、この法案が通ったとしても、結局ほくそ笑むのは財務省の幹部だけで、民意が政治に反映されているとは言えないと思う。

 物を決められない政府、官僚に牛耳られている政府、そんな政府に嫌気がさしている国民が第3勢力に期待しているだけではなかろうか。橋下さんが一地方の大阪府や大阪市とはいえ、官僚や労組を相手に必死で改革に取り組んでいる姿を見て、この状況が国政にも反映されればいいなあという願望が支持率に出ていると思う。

 いずれにしても、我々国民は今の政権には全く失望しており、何か新しい勢力がこの事態を打開してくれることを切に願っている所である。


消費税増税法案2012年03月07日 09時19分12秒

 今、民主党と自民党で「消費税の増税法案」について、表舞台と裏舞台で盛んに駆け引きが行われていると言う。消費税を10%まで上げることについては両党とも合意しているが、民主党はこの法案を通してから解散総選挙をやると言っているのに対して、自民党は法案を通す前に解散総選挙をやれと言っているようだ。

 民主党がマニフェストにこの増税法案を記載して、選挙に勝ってきていたのなら、この法案を議会に提出して、通そうとするのは当然と思うが、政権途中で突如として出てきた法案を成立さした後で解散総選挙と言うのは理解できない。

 どのような成り行きで次回の総選挙があったとしても、最近の世論調査を見ると、民主党も自民党も単独では政権が取れるような状況にはないことは自明の理である。と言うことは民主党が絶対多数を占めている今国会期間中に増税法案を通したいのは「財務省」ではないのか。財務省のこんな見え見えの作戦に載せられている民主党はどこまでお人よしなのだろうか。

 同じ民主党でも「無駄の排除が先」と言っている小沢グループの方がはるかに理解し易いと思うが如何なものだろうか。


原子村からのマスコミへの圧力2012年03月12日 14時24分47秒

 昨夜の「報道ステーション」の最後で古館キャスターがこれまで原発被害について、所謂原子力村からの圧力で放送できなかった写真や報道があったと、自白すると共に、今後はそのような圧力がかかったとしても、断固として補導していく方針を表明した。

 従来から、「マスゴミ」と言う表現の中で、政治的に避けている報道が散見されたので、各マスコミの方針としてそのような態度で対処していたのかと、勝手に思い込んでいたが、彼の言によると、明らかに原子力村からの圧力があったと言うことが分かった。

 古館キャスターとその取材チームは今後そのような圧力に屈せずに、真実の報道を届けてくれると言うことであるから、期待したい。


電力会社に牛耳られるマスコミ2012年03月13日 21時16分03秒

 東日本大震災から一周年の式典で天皇陛下は
  「原子力発電所の事故が発生したことにより、危険な区域に住む人々は住み慣れた、そして生活の場としていた地域から離れざるを得なくなりました。再びそこに安全に住むためには放射能の問題を克服しなければならないという困難な問題が起こっています。」と述べられました。

 これを実況中継したNHKは当然のことながら、この天皇陛下のお言葉を一言一句放送されている。しかし、このニュースを伝えたNHKも各民放もこの原発事故の部分を省いて報道していると言う。

 こんな大事な情報をどうして省いて報道するのだろうか。全く不思議である。勘繰る向きによると、マスコミは電力会社から莫大な広告費を得ており、また各マスコミの記者は日常的に電力会社からの接待漬けになっており、電力会社の意向に逆らえない体制が整っているからと言う。

 こんな不甲斐ないことで、マスコミの報道を信用しろと言う方が無理なのではなかろうか。我々は一体どこから情報を得て判断したらいいのか分からない。この国はどこまで腐り切っているのだろうか。


汚い巨人の選手集め2012年03月16日 19時18分36秒

 巨人と言う球団にまたまた不祥事が発覚した。逆指名した選手に対して、申し合わせした契約金の上限を大幅に超えて支払っていたと言う。巨人サイドはこの契約金の上限は緩い縛りであり、絶対的なものではなかったと言っているが、1.5億円の契約上限に対して5億も10億も払っていたのでは、申し合わせを無視した暴挙と言わざるを得ない。

 巨人軍の記憶に残る不祥事では「江川問題」があり、有望投手を獲得するためにルールを無視した横車を押し通したことで、自分としては一層の巨人嫌いになり、今回の事件で、巨人と言う球団はともかく「自分たちが強くなるためだけ」が至上命令であるかのような振舞いである。

 巨人のこのような汚い所業は(誰が主導しているかは自明であるが)プロ野球全体のスポーツマンシップに反し、公平な競争原理を侵す病原体となっており、野球へのフアンの興味を大きく殺ぐこととなり、野球離れにつながると思う。


消費税増税の成立と解散2012年03月19日 08時44分04秒

 野田総理は「消費税増税法案」を今期中に成立させるといっているが、肝心の民主党内で反対があって、現在党員集会で議論を続けていると言う。民主党内の反対勢力は一様に「政権交代をしたときの公約にない増税法案」を成立させようとしていることに対する反発である。

 しかし、現状での論点は①増税の条件としている経済回復を数字で表すことと②今回の増税の後に更に増税の必要性を説いたところにあると言う。

 党内の反対勢力が頼みにならないと言うことで、自民党に連立を呼びかけたりという姑息な手段を弄しており、何が何でもこの法案を通そうとする策略が感じられる。

 しかも、この法案を通した後で、国民に信を問うと言っているが、それではほんとに国民の意思を反映したことにならないと思うが如何だろうか。「国民の信を問うと言うこと」は国民に可否を判断してもらうと言うことであるなら、当然のことながら、この法案の成立前に解散総選挙をやるべきと思う。

 更には、元々民主党は公約にない消費税の増税を提案してきているのだから、その意味からも法案の骨子がまとまった時点で、解散すべきと思う。
成立後の解散戦略は財務省の思惑であり、次に選挙をやってどの党が政権をとっても、消費税だけは上がっているという作戦であるが、こんな作戦が民意を反映しているとはとても思えない。


千歳一隅のチャンス2012年03月30日 08時46分24秒

 現在日本にある原発54基の内53基が停止していて、北海道の1基だけが動いている状況で、このまま行くと5月にはこれも定期検査のために停まると言う。


 地震の影響を受けた福島原発や女川原発のほか、政治的に停止させた浜岡原発以外は低域検査等の理由で停止していると言う。

 これまで全電力の30%を原発に頼っていると言っていた我国の電力事情からすると、火力発電所を復活させているとはいえ、よく間に合っているなと言うのが実感である。逆に考えてみると、従来火力その他で賄ってきた電力を発電単価の安い(?)原発に置き換えてきていたと言うのが実情と思う。

 一方では今回の福島原発の事故に関連して、その安全性に疑問符が付く中で、原発全廃の世論の高まりがあり、又電力安定供給のためには原発は必要なのだと唱える人たちもいる。

 しかし、現状ではほとんどの原発が止まるような事態になっていることを踏まえ、全廃するのには絶好の機会ではなかろうとか思案する。もし現状で30基も40基も稼働していて、全廃するといしたらこれは容易ならざることであるが、このまま行けば5月には全原発が止まるとすると、原発全廃への流れに対する「千歳一隅のチャンスだと思うが如何だろうか。