政治家と金2009年03月04日 10時44分25秒

千葉の金谷港から遠く富士山を望む。
 小沢党首の秘書が企業からの献金を政治団体からの献金と偽って処理していたとして、昨日逮捕された。

 小沢さん自身はすべての政治献金については、公明正大に処理されているから問題ないと釈明しているが、検察が強制捜査に乗り出し、関係者を逮捕したと言うことは、それなりの根拠があってのことと思う。

 勿論、真偽の程は捜査が進まないと判らないが、「法律に従って、処理している」だけでは説明になっていない。今日記者会見をするようであるが、「秘書を信頼して任していた」位のことではなかろうかと推察する。

 小沢さん自身は、色々政党を変えてきて、政治家としての信念が変わっているのかも知れないが、元々は田中、竹下、金丸という金権政治家に仕えたこともあり、世間的にはお金に関して、どこか胡散臭い所があったことは否めない。

 近く行われるはずの総選挙では腐敗しきった自民党に替わって、政権を担い、新しい日本の政治姿勢を打ち出していこうとしている民主党にとっては、誠に相応しくない党首であると言わざるを得ない。

 これを機会に、小沢さんは即刻退陣し、民主党は清新な若手の指導者を擁立すべきである。旧態依然たる小沢流の選挙が通用する時代ではなくなってきていると思うからである。

何故円高か2009年03月10日 21時40分19秒

三渓園の緑芽梅
 昨年の秋から始まった世界的な経済の後退の中で、各国の株価は下がり、不動産価格は下がり、底なしの不景気に突入している。

 殊に、各国の通貨であるが、全体として、大幅な価値の下落を招いており、その中で、日本の円だけが相対的に高くなっているのはどうしてだろう。円キャリの反動だと言う話もあるが、いつまで経っても状況が変わらないのは理解できない。

 日本の経済状況を見ると、株価でも一番大きな下落率であり、産業も輸出体質の日本としては、輸出先の経済回復が見込めない現状では回復に全くメドが立っていない。更に、政治の分野でも、政局に走るあまり、国民の方を見た政策が全く頓挫しており、またまた不明朗な金の問題が浮上して、この経済危機に対応できるような体制になっていない。

 円が高いというのは、日本の経済力が強いことを現してはいるが、何故今の日本が強いと言えるのだろうか。何か奴らの策略に乗せられているのではないだろうか。

パソコンによる確定申告2009年03月13日 11時10分59秒

三渓園の池に浮かぶ水鳥
 今年は何としてもパソコンを使った税務の確定申告をしようと決心した。途中色んなトラブルに会い、挫けそうになって、何度も諦めようとしたが、ほぼ丸4日かかって、目的を達成することが出来た。

 今からその経過をトレースしろと言われても、出来ないかもしれない。私の無知にもよるが、あまりにも複雑である。困ったことを上げてみたい。
  1)住其カードを登録するのに、各種のソフトをダウンロードする必要があるが、これが問題で、ダウンロードしようとすると必ずパソコンの方が「これは認証されていない危険なサイトだから、直ちに中止することを推奨します。」という警告文が出る。この警告を無視して進めるが、ものによってはパソコンの方が完全に「拒否」してダウンロードできなくなる。その場合はセキュリティーソフトの機能を一時的に殺して、ようやく手に入れることが出来た。

 2)住其カードから電子証明書や納税手続きにもそれぞれ暗証番号があって、設定するが、各種の実行画面で要求されている暗証番号がどのものなのかが良く分からなくて、困った。

 3)要所要所で「保存するように」との指示が出て実行するが、後でこれを開こうとしても、開けないことが多く、全く役に立たなかった。殊に確定申告の入力画面は何回も書かされる羽目になった。

 いずれにしても、日頃多少はパソコンに親しんでいる自分でさえこのように梃子摺ったわけだから、一般の人がどれ位達成できているかは大変疑問である。これも財務省の天下り先を確保する手段だったのではないかと疑っている。国民が使うかどうかは全く配慮されていないように思う。

なぜ東大からノーベル賞が出にくいのか2009年03月18日 21時21分46秒

川崎大師の仏舎利塔(?)
 3月16日の朝日新聞に黒川政策研究大学院教授が表題について寄稿されている。それによると、東大で研究した自然科学分野の受賞者は小柴氏一人であるという。(日本全体で13人の受賞者に対して)

 筆者はその理由として、「東大では、この時代になってもいわゆる「四行教授」のステータスが高いという信じがたい現状がある」と書いておられる。四行教授というのは履歴書に東大卒、東大助手、東大助教授、東大教授とだけ書いてある人のことだそうである。つまり純粋培養の道を歩んだ人のことである。

 いったん東大に入れば優越意識に駆られる。なぜわざわざ外に行くのか、とリスクをとろうとしない精神構造になりがちであり、ぬくぬくとした羊水にくるまれた、ひ弱な秀才で終わってしまうのだそうである。

 若い時から「他流試合」を重ね、世界の一流の学者と出会い、次世代の仲間のグローバルなネットワークを作ることが欠かせない時代になっていると言うのに、東大教授という看板にすがり、地位の保全に汲々としているのでははなしにならないという。

 ここからは私の意見であるが、このような無気力な保身の姿勢というのは、単に自然科学分野に限らず、現在の膨大な官僚組織そのものにも拡がっていて、日本の国自体の行政のひずみを生み、無気力にしている大きな理由でもあるように思う。

アメリカ人の正義感2009年03月21日 11時50分19秒

 アメリカ政府から17兆円もの援助を受けているAGIという会社の幹部に1人1億円を超えるボーナスが払われていると言うことで問題になっている。しかもその人たちは、今回の金融不安の発端となっている各種のデリバティブを動かしてきた張本人たちであるという。

 昨年末にビッグ3と言われる自動車会社が繋ぎ資金を政府に要請するために参上するのに、それぞれ自家用のジェット機で乗りつけたことが問題となり、今年に入って二回目の陳情の時にはジェット機を売り払い、自動車で参上したと言う。

 このブログで今年の2月5日に「納税漏れ」として書いたが、オバマ政権に召集された各種長官候補が次々と「納税漏れ」で議会から拒否されているという。

 常々アメリカ人は我々日本人なんかよりははるかに社会正義的に優れていると感じていたが、こうして見てくると、彼等の正義感は一体どうなっているのだろうか。極端な個人主義的な考えが底流にあるのだろうか。我々には到底理解できない。(多数のアメリカ人が今回のAGIのやり方に不満が爆発している所を見ると、一般のアメリカ人は分かっていると言うことなのだろうか。)

小沢党首は辞任すべき2009年03月25日 19時16分34秒

公園の辛夷が咲きました
 政治献金の虚偽記載に関連して、民主党の小沢党首の秘書が逮捕され、起訴された。小沢党首は本日記者会見を行い、党首を続投すると言う。

 このブログでも3月4日付けで、小沢党首は即刻辞任すべきと書いた。
つまり、東北地区での公共工事では小沢陣営の意向が受注に大きな影響力があったと関係者が証言しており、従って政治献金もそれなりに大きな流れになっていたようである。

 その構図を見ていると、小沢党首は前記ブログでも指摘したように、田中、竹下、金丸と続いた金権政治の体質をそのまま引き継いでいるのである。

 前回の衆議院選挙では小泉さんが郵政民営化を掲げるとともに、「従来の自民党を壊す」、つまり従来の自民党の金権政治を打破することを掲げて、国民から大きな支持を得た。事実金権体質の流れは、自民党の中で大きく淘汰されてきたと思う。

 しかし、この金権政治は、こともあろうに民主党の中で脈々と生き延びていることに唖然としている。従来の腐敗した自民党の政治を廃して、清新な民主党が新しい日本を担うのだと言うのならば、いくら選挙が上手だからと言って、小沢さんのような金権体質の政治家を頭に戴いていたのでは、国民の信頼は得られないと思う。直ちに辞職すべきである。