小泉さんの靖国参拝2005年10月18日 16時02分55秒

 小泉さんが性懲りもなく靖国に参拝した。昨年までとは違って、かなり省略した参拝ではあったが、参拝は参拝である。  小泉さんが言っている「戦争で犠牲になった方々へのお参りである」というのは私も納得できる。しかし戦争を中心になって推進した所謂「A級戦犯」と呼ばれる人たちも祀られているとしたら、これは素直には受け取れない気持ちである。つまり、その人たちは敗戦国の責任者として、裁かれたかもしれないが、それ以前に我々日本人にとっても、沢山の人たちが理不尽な統制のもとに置かれ、犠牲になってきたのある。この犯罪を小泉さんはどう認識しているのだろうか。彼と私の歳の差は約10歳で、私は当時の悲惨な国民生活が子供心に焼き付いているのに、彼は直接知らないということだろうか。  それにしてもこれだけ中国や韓国で「首相の靖国参拝」が政治問題化しているのに、あえて参拝すると言う暴挙もここまでくると、滑稽ですらある。それとも、小泉さんは「中国や韓国がガアガア言っても大したことにはならない」と読んでいるのだろうか。  私は靖国神社とは別に宗教的に中立な施設を作って、そこには戦争で犠牲になった人だけではなしに、空襲で亡くなった人や、虐待を受けて亡くなった方を含めて、すべての犠牲者をお祭りするのがいいのではと思っている。